確定申告に会計ソフトは要る?【使わずにやり切った記録】AIの使い方と“入れたほうが早い人”の条件

副業の申告を、会計ソフトを入れずにやり切りました。
使ったのはAIと、家計簿アプリの集計と、手作業で作った一覧だけです。
ただ、この記事は「ソフトは要らない」という話ではありません。
アレルさんが使わなかった理由と、入れたほうが早い人の条件——分岐点について記述します。

〜 この記事について 〜
※給与をもらいながら副業(雑所得)を少しやっている人向けの、体験談+一般的な情報です。税額や具体的な金額は出していません。制度は年度・自治体で変わるので、最終確認は必ず公式情報で。詳しくは末尾の免責をどうぞ。

あれこれさん

ねえアレルさん、確定申告ってさ、結局あの会計ソフトって入れなきゃダメなの❓ みんな「これがないと無理」って言うんだけど…😥

アレルさん

俺は入れなかった。AIを翻訳機がわりに使って、明細は手で集計してやり切った。……ただし「だから君の場合も要らない」とは言わないぞ。

あれコレさん

え、そこ言い切ってくれないの⁉️😳

アレルさん

言い切れないんだ。ソフトが要るかどうかは、君の申告の中身で決まる。 俺の条件では要らなかった、というだけの話でな。だから今日は「使わなかった側の記録」と「使ったほうが早い人の条件」を、両方そのまま出す。

清虎丸

どっちも出すのはズルくないかワン🐾

アレルさん

ズルいのは、片方しか出さないほうだ。

目次

先に結論——使わなかった。だけど「要らない」とは言わない

結論から3行で書いていきますね。

① アレルさんは会計ソフトを使わずに申告をやり切りました。AIを「専門用語の翻訳機」として使い、集計は手作業でやりました。

② それでも「ソフトは不要」とは書きません。アレルさんの条件(件数が少ない・費目がほぼ固定)で成立しただけだからです。

③ この記事の本体は、分岐点です。「手でやれる範囲」と「入れたほうが早い範囲」の線が、どこにあるかを考察します。

ネット上には「AIで確定申告を効率化する方法」という記事がすでにたくさんあります。だから同じような方法を載せるのは無用だと思い書き足すのはやめました。代わりに使わなかった判断の記録と、AIが間違えた場面を残します。そこは、あまり書かれていないようですので。

前提:アレルさんの申告がどういう規模だったか

ここを飛ばすと、以下の話が全部ズレます。条件が違えば、結論も変わります。

会計ソフトを使わずに申告できた前提条件5つ。給与+雑所得、取引件数が少ない、費目が固定、青色申告ではない、インボイス未登録
この記事が前提にしている条件
  • 会社から給与をもらいながら、副業(雑所得)を少しやっている
  • 取引の件数が少ない(毎日は発生しない)
  • 経費の費目がほぼ固定(毎月ちがう種類の支出が湧いてこない)
  • 青色申告ではない(複式簿記の帳簿を作る必要がない)
  • インボイス登録もしていない
あれコレさん

ここ、そんなに大事なところなの❓ 早く手順が知りたいんだけど…🤔

アレルさん

いちばん大事だ。手集計でやり切れるかどうかは、腕前じゃなくて件数で決まる。 俺が手作業でやれたのは、俺が偉いからじゃない。単に量が少なかったからだ。ここを書かずに「簡単にできたぞ」とだけ言うのは、嘘に近い。

それともう1つ、その手前に分岐点があります。そもそも自分は「確定申告をする側」なのか、「住民税の申告だけでいい側」なのか。ここが決まっていないと、道具の話にはまだ進めません。

その分岐は別の記事に分けてあります。副業の所得が20万円以下だった人は、先にこちらを読んでください。→ 副業の住民税申告のやり方【20万円以下でも必要】経費の数え方と普通徴収の選び方まで

清虎丸

まず自分がどっちの道を選択するか、だワン🐾
(オヤツの方に決まっているワン、、、。)

あれコレさん

、、、。

会計ソフトを使わなかった3つの理由

理由① 件数が少なく、費目がほぼ固定だった

会計ソフトの最大の強みは、銀行口座やカードを連携して明細を自動で取り込むことです。裏を返すと、取り込む明細が少なければ、その強みは効きません。

アレルさんの場合、経費の種類は数えるほどでした。同じ費目が毎月出てくるだけなので、一覧にすると1画面で収まります。これはアレルさんの条件での話です。

理由② 構造を理解しないと、来年また同じところで詰まる

これがいちばん大きい理由でした。

ソフトは「質問に答えていけば書類ができる」形になっています。速い。ただ、できあがった書類のどこに何が入ったのかは、自分の頭には残りません。 アレルさんは初年度に一度、自分の手で通しておきたい思いがありました。来年も再来年も続くなら、1年目に構造を掴んでおくほうが、結局は安く済むと考えたからです。

あれコレさん

でもそれ、遠回りだよね…?😥

アレルさん

遠回りだ。1年目はな。ただ、分からないまま出した書類は、聞かれた時に説明できない。 説明できない書類を毎年積むほうが、俺は怖い、かな。

理由③ 家計簿アプリの集計で足りる範囲だった

ふだん家計簿アプリを使っているなら、年間の集計はそこから出せます。アレルさんはその数字を出発点にして、副業に関係する支出だけを抜き出しました。

これもアレルさんの条件での話です。家計と事業の支出が同じ財布で混ざっている度合いが強いほど、この手は苦しくなります。

清虎丸

3つとも「俺の場合は」って付いてるワン?🐾

アレルさん

付けないと嘘になるからだ。ソフトを否定する気は無い。 俺の条件で要らなかっただけで、条件が変われば俺だってソフトを入れる。

実際にやった手順——手集計の中身を全部出す

「手でやった」の中身を、ぼかさずに書きます。順番はこの5つです。

① 集計は「日付順」ではなく「費目ごと」に積む

最初、日付順に並べようとして手が止まりました。日付順は帳簿の形であって、集計の形ではありません。

途中で切り替えて、費目ごと(通信費・消耗品・手数料・資料代…)に縦に積み、それぞれの合計を出す形にしました。申告書に書くのは費目ごとの合計です。ゴールの形で集めるほうが速い。

② レシートは「その場で・理由も一緒に」

後回しにしたレシートほど、あとで「あの支出はどこへ行った」と拾い直すことになりました。金額は残っていても、何のために使ったかは自分の記憶にしか残っていないからです。

途中からは、支出したその日に「日付・金額・何のため」の3点をメモするようにしました。1件15秒です。この15秒を惜しむと、3月に何時間も払うことになります。

あれコレさん

わたし、レシート箱にドサッと入れてるだけかも…😢

アレルさん

箱に入れてるだけまだいい。問題は「なぜこれを買ったか」が箱に入らないことだ。 金額はレシートが覚えていてくれるが、理由は覚えていてくれない。

③ 按分は、割合そのものより「なぜその割合か」を1行残す

スマホもネット回線も、副業とプライベートで共用です。だから全額は経費にできず、使ったぶんの割合だけを出します(家事按分)。

いちばん時間を食ったのは、金額の計算ではなく、この「なぜその割合か」の理由づけでした。 割合の決め方に唯一の正解はありません。だから、使っている時間・日数・面積など、自分で説明できる根拠を1行だけ添えておく。あとで見返しても筋が通りますし、聞かれても答えられます。

逆に、理由なしの「なんとなく5割」は、そこが弱点になります。

④ AIには「これは経費ですか」と聞かない

ここが、この記事でいちばん実用的なところだと思います。

聞き方を変えるだけで、返ってくるものが変わる
  • ✕「これは経費になりますか?」→ ◯「経費になるかどうかの判断基準は、どこに書いてありますか?
  • ✕「いくら経費にできますか?」→ ◯「按分の割合を決めるとき、根拠として使える考え方は何がありますか?
  • ✕「この申告書、書いておいて」→ ◯「この欄の名前は専門用語なので、私の数字のどれが対応するか説明して
  • ✕「合計はいくら?」→ ◯「私が出した合計を、検算する手順を教えて

左は答えをもらう聞き方、右は読みに行く先をもらう聞き方です。右で聞くと、必ず「どこを自分で確かめればいいか」が手に入ります。

AIへの聞き方の対比。答えをもらう聞き方ではなく、専門用語の翻訳と検算を頼む聞き方に変える
あれコレさん

えっ、「これ経費ですか❓」って聞くのがダメなの⁉️ わたし毎回それ聞いてた…😭

アレルさん

聞いてもいい。ダメなのは、返ってきた答えをそのまま書き写すことだ。 「基準はどこに書いてある?」に置き換えると、答えの代わりに読みに行く先が手に入る。そこを自分の目で読めば、来年からは聞かなくても分かる。

この聞き方だけを、そのまま貼って使える質問文の形にまとめた記事もあります。→ 税金のことをAIに聞くときの質問の作り方|そのまま貼れる6つの型と、答えの確かめ方

また、AIを「翻訳機」として使う具体例(申告書の欄を自分の数字に対応させて読む/支出の当たりをつける)は、住民税申告の記事のほうに実例を2つ載せています。→ AIを“翻訳機”として使った実例(副業の住民税申告のやり方)

⑤ 数字を作る作業は、AIにやらせない

集計も入力も、自分の手でやりました。AIに数字を出させると、その数字がどこから来たのかを自分で説明できなくなります。

AIに任せたのは「言葉」の側だけです。用語の意味、欄の対応、確かめに行く先。数字の側は全部こちらで持ちました。

⑥ 出す前に、自分でもう一度足し直す

手集計でいちばん怖いのは、制度の解釈ミスではなく単純な足し算のズレです。ソフトなら自動で合いますが、手でやる以上、ここは自分で担保するしかありません。

アレルさんがやったのは2つだけです。費目ごとの合計を出したあと、全体の合計を別の並び順でもう一度足す。 それと、集計した合計と、口座やアプリ側の年間合計を突き合わせる。 数字の出どころが2つあれば、片方が間違っていても気づけます。

あれコレさん

2回足すの、めんどくさくない❓😅

アレルさん

めんどくさい、な。だが「1回しか足していない数字」を出すほうが、あとで高くつく。 ここはソフトを使っている人にも言えることでな——自動で出た数字ほど、人は疑わなくなる。

用意したものは、この4つだけ

表計算ソフト(費目ごとに縦に積むだけ。関数は合計しか使っていません)

レシートを放り込む場所(袋でも箱でも。ただし放り込むときに理由を1行メモする)

家計簿アプリの年間集計(突き合わせ用の“もう1つの出どころ”として)

電卓(家にあったもので足ります。税抜/税込キーがあると、消費税込みの支出をそのまま足せて楽です)

専用の道具は買っていません。買ったのは時間だけです——正確には、時間を払って構造を買いました。

電卓はもともと家にあったものです。アレルさんが使っているのはカシオの DF-120VG(購入時980円)でした。これから用意するなら、12桁で税抜/税込キーのあるデスクタイプが1台あれば十分です。同じ系統の現行品を置いておきます。

AIが間違えたところ——ここがこの記事の背骨

ここまで読むと「AIで足りるじゃないか」と見えるかもしれません。実際には、AIの答えを一度そのまま書きかけて、危ないところで止まりました。

制度の細かい条件を、AIが古い前提のまま返してきたのです。 いかにもそれっぽい文章で、自信のある口調で返ってきます。もちろん当時はこの他に多くのことを解決に導いてくれていたので疑いもせんでした。気づいたのは、国税庁の案内に当たって照らし合わせた時です。

あれコレさん

でもさ、それって自分じゃ気づけなくない❓ わたしなら絶対そのまま出しちゃう…😰

アレルさん

だから順番を固定するんだ。 AIに聞く → 出てきた根拠を原文で読む → 自分の言葉で書く。この3つ目までやれば、間違いは自分で止まる。AIは考える入口アドバイザーで、最終判断の根拠は一次情報だ。

清虎丸

だから、うのみはダメなんだ、って何度も言っているワン🐕

あれコレさん

、、、ハァ😔。

誤解のないように書いておくと、これはAIが劣っている、という話ではありません。AIは翻訳と整理が本当に速い。 ただ、制度は年度で変わりますし、AIが学んだ時点より新しい改正は反映されていないことがあります。

AIは翻訳機、アドバイザーであって、判定機、責任ある専門家の代わりではないのです☝️

それでも会計ソフトを入れたほうが早い人

ここが、この記事でいちばん人によって答えが変わるところです。以下に1つでも当てはまるなら、素直にソフトを入れたほうが早いと思います。

手集計で足りる条件と、会計ソフトを入れたほうが早い6つの条件を並べた分岐図。青色申告で控除を取りにいく場合が最重要
✅ ソフトを入れたほうが早い人(1つでも当てはまるなら)
  • 取引の件数が多い(毎月まとまった数の入出金がある)
  • 口座やカードが複数にまたがっている
  • 青色申告で控除を取りにいく(複式簿記の帳簿が要る=手作業の負担が段違い)
  • インボイス登録をしている
  • 来年以降も続く見込みがある(毎年やるなら初期の手間が回収される)
  • 簿記の用語で手が止まる(用語につまずく時間をソフトが肩代わりしてくれる)
  • 家計の支出と副業の支出が同じ財布で混ざっている
あれコレさん

3つ当てはまっちゃった…😅 じゃあ、どれを選べばいいの❓

アレルさん

定番はfreee会計とマネーフォワード クラウド確定申告の2つだ。選ぶ軸は別の記事に表でまとめてあるから、そっちを見てくれ。……ただし先に言っておくぞ。俺はどちらも使っていない。 だからあの表は「使い比べた感想」じゃなく「選ぶ前に調べた軸」だ。

freeeとマネーフォワードの選び方(記帳スタイル・家計簿との相性・向いている人)は、こちらの表にまとめてあります。→ 道具の話——freeeとマネーフォワード、副業ならどっち

清虎丸

使ってないものを勧めないのは、なかなかやるワン🐾

アレルさん

勧めてはいる。ただし「使った感想」としては勧めていない。 ここを混ぜたら、この記事全部が信用できなくなるだろ。

来年、乗り換えるとしたらこの線

「使わなかった」で終わると、来年の自分が困ります。だから自分の乗り換えラインを先に決めておきました。

取引の件数が、1画面の一覧に収まらなくなったら入れる

入出金の口座が分かれたら入れる(突き合わせの手間が一気に増えるので)

青色申告に切り替えるなら、その年から入れる(複式簿記を手でやる理由がない)

この3つのどれかに触れた年が、乗り換え年です。先に条件を書いておくと、その年に迷わずに済みます。

あれコレさん

あっ…それ、道具を買う前に「どうなったら買うか」を決めておくのと同じだ❗️

アレルさん

そういうことだ。買う理由を先に決めておくと、売り文句で決めなくて済む。

まとめ——持ち帰り3つ

この記事の持ち帰り3つ
  1. 会計ソフトの要不要は、腕前ではなく件数と形で決まる。手作業でやり切れたのは、量が少なかったからにすぎない。
  2. AIには「答え」ではなく「判断基準の在りか」を聞く。返ってきた根拠は必ず原文で照らす。AIは翻訳機、アドバイザーであって、判定機、責任ある専門家ではない。
  3. 按分は、割合より理由を残す。金額はレシートが覚えていてくれるが、理由は覚えていてくれない。

結局「自分の条件を先に数えること」なんだね💡 わたし、まず件数を数えてみる❗️

アレルさん

……お前、今日は冴えてるな。数えてから決める。 それだけで、道具に振り回されなくなる。

清虎丸

くだらん話は終わったかワン❓ おやつワン🎶🐾

あれコレさん

清虎丸❓今日もおやつは無しだよ💢

清虎丸

はえぇっ⁉️なんでワン‼️❓

よくある質問(FAQ)

会計ソフトなしでも、確定申告はできますか?

できます。ただし条件つきです。取引件数が少なく、費目が固定で、青色申告でない場合に限った話です。青色申告で控除を取りにいくなら、複式簿記の帳簿が必要になるので、手作業の負担は別次元になります。

AIに確定申告を丸ごとやってもらうのは危険ですか?

数字を作らせるのは避けたほうがいいと考えています。制度の細かい条件をAIが古い前提のまま返してきて、そのまま書きかけたことがあります。AIに聞いた根拠は、必ず国税庁などの原文で照らしてください。

副業の所得が20万円以下なら、何もしなくていいのでは?

いいえ。20万円以下で“所得税の”確定申告が不要でも、住民税の申告は金額に関係なく必要です。詳しくは副業の住民税申告のやり方にまとめています。

e-Taxで出すのに、ICカードリーダーは必要ですか?

必須ではありません。パソコンで申告書を作る場合も、画面に出る2次元バーコードをスマホで読み取れば、リーダー無しで送信まで行けます(マイナポータルアプリを入れるだけで事前準備は完了します)。アレルさんはパソコンで作ってスマホで読ませ、リーダーでも読ませました=どちらでも通ります。リーダーがあると助かるのは、スマホがカードの読み取りに対応していない場合や、パソコンの前から動かずに済ませたい場合です。「無くても出せる」が先で、「あると楽な場面がある」が後です。買う前に、自分のスマホが読み取りに対応しているかを確かめてください。読み取りの手順は年ごとに変わるので、提出前に国税庁の確定申告特集で最新の手順を見るのが確実です。アレルさんが使ったのは、ソニーのPaSoRi RC-S300です。

免責

この記事は、筆者が自分の副業(雑所得)の申告を、会計ソフトを使わずに行った体験と、一般的な情報をまとめたものです。税制や申告の運用は、年度や個々の状況によって変わります。本記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、特定の人の申告結果を保証するものではありません。実際に申告するときは、必ず国税庁・お住まいの市区町村の公式情報を確認してください。判断に迷う場合は、税務署の相談窓口や税理士など専門家に確認するのが確実です。本記事を参考にした結果について、筆者は責任を負いかねます。あくまで「自分で調べて動くときの、最初のとっかかり」として使ってもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
一緒にarekore学んでいきましょう。

〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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