アレルさん去年、ハイラックスの荷台に積んで運んだの覚えてるか? あの相棒——ヤマハの除雪機 YSM870(YSM870E)。今日はこいつの「オーガ」、雪をかき込む前側のユニットをまるごとバラす。
あれコレさんえっ、この前まで普通に動いてたよね?💦 壊れてもないのに、わざわざ分解しちゃうの…?
アレルさんそこが今日いちばんの話だ。異音は一切出ていない。動作も正常。それでもバラす。
理由はひとつ——「まだまだ使える機械だからこそ、壊れる前に手を入れる」。古い除雪機は、壊れてから直そうとすると一気に面倒になる。壊れる前なら、手を入れる余地がたっぷり残ってるんだよ。
清虎丸それ、また一日じゅう油まみれになるやつだワン…🐾(で、オヤツは?)
あれコレさんあはは、清虎丸は今日も見学だね😊
わたしは“それはなぁに?”“なんでそうするの?”を素人代表で聞いていくから、読んでる方も置いてけぼりにならないよ〜💪
この機械を、10年以上ずっと自分で直してきた
アレルさん今回整備するのはヤマハの除雪機 YSM870(YSM870E)。2013年にヤフオクで中古で拾ってから、もう10年以上使ってる。その間、整備はほとんど全部自分でやってきた。
あれコレさん10年以上⁉️ どこまで自分でやるの?
アレルさんエンジンさえ生きてれば、あとはどうにでもなる機械だ。だから電装品(配線・バッテリー・セル・スイッチ・ライト)から、マフラー、キャブ清掃、走行、オーガベルト、各種ベアリングの交換、塗装まで、手の届くところはほぼ全部。部品はパーツリストから取り寄せる。実家にも同じ機種があって、そっちも俺が面倒みているよ。
アレルさんだからここに書くのは、カタログの受け売りじゃない。“やった人間が実際に見たこと”だ。今日はその中の「オーガの分解整備」の記録。走行ベルトと再塗装は別記事に分けてある(末尾にリンク)。
YSM870は、エンジンが生きていれば終わらない
あれコレさんそもそも、そんな古い除雪機ってまだ使えるものなの?
アレルさんそれがちゃんと理由があるんだ。YSM870が今も現役でいられるのは——
・エンジンが丈夫💪
・構造が単純
・消耗部品が少ない
・純正部品がなくても代用品が使える
・ヤフオクなど中古市場にも汎用部品が流通している
アレルさんいちばん大事なのはここ。「エンジンがダメにならない限り、どうにでもなる」。裏を返せば、オーガもベアリングもオイルも、全て“ただの消耗品”ってことだ。
今回やった作業内容(修理ではなく予防整備)
あれコレさんじゃあ今日は、何を交換するの?

アレルさん今日はトラブル対応じゃない。完全に“予防整備”だ。やるのはこの4つ——
①オーガギヤケース内のオイルとベアリング交換
②劣化して固着していたオイルシールの交換
③オーガシャフト周り(ブロア含む)のベアリング交換
・分解清掃と状態確認(全体的に)
アレルさん異音が出てからでは遅い部分を、表に出る前に潰す。そういう考え方だ。
分解して分かったYSM870の正直な評価
構造は驚くほど単純

アレルさんで、ギヤケースを割って中を見て最初に思ったのが——「本当にこれだけか」。中身はウォームギヤ・シャフト・ベアリング、ほぼこれだけだ。
あれコレさんえ、そんなにシンプルなんだ!✨
アレルさん壊れる要素が多くない=設計が古い分、逆に分かりやすい。ここは古い機械の強みだな。
ただし、整備性は良くない
清虎丸でも、さっきからアレルはしかめっ面だワン?
アレルさん…よく見てるな清虎丸。中身は単純なのに、“整備しやすく作られてるか”は完全に別問題なんだよ。ここからが本番だ。
オーガ周りの整備性がとにかく悪い
ドレン位置が悪すぎる
アレルさんまずオーガギヤケースのドレン(オイルの抜き口)。これが——
・作業姿勢が厳しい
・工具が入りにくい
・そのままではオイルを抜きにくい
アレルさん正直、「整備することを前提に設計されていない」と感じる部分だ。
元々この機種は当時、そんなに長く使われることを想定されてはいなかったことが原因だ。
オーガシャーピン、固定ビスの位置が最悪
あれコレさんベアリングを触るには、オーガ本体を外すんだよね?
アレルさんそう。で、問題はここからだ。オーガシャーピン、固定ビスの位置が——
・とにかく最悪
・見えない
・手が入らない
・工具が振れない
アレルさんちなみに走行ベルト・オーガベルトの交換も、結局「オーガを外した方が早い」。なので、この作業はセットで考えても良いくらいだ。
ベルト側の話は別記事にまとめたから、そっちも見てくれ(末尾リンク)。
ギアボックスのオイル交換のみの実作業は「姿勢との戦い」

アレルさん話が一旦逸れるが、ギアボックスのオイル交換のみの実際の作業はこうなる——
・ギアボックスの真下にあるオイルドレンからオイルを抜く
・オーガに向かってひっくり返す、実質逆立ち
・無理な姿勢で手探りでオイルを入れる(寝そべりながら)
清虎丸機械が逆立ちしているワン…🐾
アレルさん笑うな。ここでいちばん大事なのは、それをやる“前に”エンジンオイル、燃料を抜いてあるか”だ。燃料コックも閉める。
エンジンオイル、燃料が入ったままひっくり返すのは論外。漏れたりあとでエンジンがかかりにくくなる。確実に後悔する。
⚠️ここだけは絶対に守れ。
やって初めて分かる「壊れない」という感覚
あれコレさん正直、分解って「壊しちゃうかも」がいちばんこわいんだけど…💦
・フレーム(機械の骨組み)が歪まない?
・割れない?凹まない?
・おかしくなって動かなくならない?
アレルさんやる前はみんなそこで足が止まる。でも実際にやってみると分かるんだが、、、——
・フレームは意外と強い
・構造が単純だから作業も迷わない
・無理な力さえかけなければ壊れない
アレルさんこの“壊れない”という感覚だけは、実際に自分で開けた人間にしか分からないかもな。。。
ベアリングとオイルシールの状態と交換



外したベアリングの状態
アレルさんさて、外したベアリング。見た目だけなら、まだ使えそうに見えた。
あれコレさんじゃあ、まだ替えなくてよかったんじゃない?
アレルさんそれが罠なんだ。手で回してみると——
・回転が重い
・グリスが劣化している
・内部の寿命は確実に近い
異音が出る一歩手前の状態だった。オイルシール側も、グリスが茶色く固着してて、こっちも替え時だったよ。
ちなみに、一度開けたらオイルシールは必ず交換、だと思っていた方が良い。見た目はほぼただの紙きれだ。
新品ベアリングとの比較


アレルさん新品と並べると差は一目瞭然だ——
・回転の軽さが違う
・引っかかりがない
・密封タイプはオイルが抜けないから耐久性も上がる(右画像上)
清虎丸新品はキラッとしてるワン!
アレルさんだろ。異音が出る前に替えて正解だったな。
内部清掃と研磨作業、組み付け

アレルさんギヤ本体は異常なし。
・摩耗なし
・欠けなし
・金属粉もほぼなし
状態は上々だ。オイルは劣化してたから、排出 → 軽く清掃 → 古いオイルシールの研磨作業(重要) → 組み付け → 再度逆立ち → ギアオイル注入
あれコレさんギアオイルって、たっぷり入れた方がいいの?
アレルさん逆だ。“入れすぎない”のが重要。入れすぎると逆に動きが鈍くなるんだ。指定量が分からない場合は、漏れていない場合に限り、抜いた分と同じ量(元量基準)にしておくのが安全だぞ。
この機種の場合はどのみちオイルドレンの口までだ。

各部ガタつきと締め付けなどの最終確認
アレルさんあとは、ネジの締め忘れ(本締め)、オイルシールの入れ忘れはないか → 各部の動き、回転確認 → ガタ・引っかかりなし、を確認して完了だ。
あれコレさんで、どうなったの⁉️
アレルさん結果はこうだ——
・異音なし(元々ない)
・回転がさらにスムーズ
・操作感が軽くなった
実用面では確実に良くなってる。
清虎丸まるで、息を吹き返したように回転しまくっているワン…🐾
アレルさんそれが“予防整備”なんだよ清虎丸。壊れてから慌てないための一日だ。
この作業を勧めたい人・勧めない人
あれコレさんこれ、読んでる人はやってみてもいいのかな?
アレルさん人による。勧めたいのはこういう人——
・古い除雪機を長く使いたい
・機械いじりに抵抗がない(触ってみればプラモデルの感覚)
・壊れる前に手を入れたい
アレルさん逆に、こういう人は無理しなくていい——
・きつい姿勢の作業が無理
・分解に強い不安がある
・時間を確保できない
無理して壊すくらいなら、最初から業者に任せた方がいい。
確かにそれも正しい判断だ。
まとめ|YSM870は、まだ終わっていない
アレルさん今日のまとめだ——
・異音がなくても整備する価値は十分にある
・部品はまだまだ何とかなる
・構造は単純(力技で戻しても普通に動く)
・整備性は悪いが、対処は可能
アレルさん「古い=使えない」じゃない。やった人間だけが分かる、YSM870の現実だ。
あれコレさんよーし、これで今年の冬も安心だね😊 アレルさん、お疲れさま‼️
清虎丸、オヤツ買いに行こー🚗💨
清虎丸遅いワン……やっと終わったかワン‼️🐾
YSM870E 自己整備シリーズ(関連記事)
あれコレさん公開しましたら、順次リンクを載せて更新しますねっ‼️
- 【関連記事:走行ベルト・オーガベルト(Vベルト)交換編】
- 【関連記事:サビ落とし・再塗装編】
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注意事項(免責)
アレルさん最後にひとつだけ真面目な話だ。DIYは楽しいが、線引きは守ってくれよな。
- 本記事は個人の整備記録です😀
- 作業は自己責任で行ってください☝️
- 燃料・オイルは必ず事前に抜くこと⚠️
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