冷却水(クーラント)、標準仕様の30%は−15℃ぐらいで凍る|寒冷地仕様は50%・冬の前に見る3つ

冷却水は濃さで凍る(標準30%は−15℃ぐらいで凍る)

エンジンの冷却水(クーラント)は、濃さで凍る温度が変わる。
トヨタの説明では、通常の濃度の30%は−15℃ぐらいで凍り、寒冷地仕様の50%は約−35℃まで凍らない。
この記事では、冬の前に見る3つ=量・色・濃度と、水を足す前に知っておくことを書く。

あれコレさん

冷却水って、冬に凍ったりしないの❓

アレルさん

凍らないように薬が入ってる。ただ、その薬の濃さで凍る温度が変わるんだ。

あれコレさん

えっ、濃さ?車ならみんな同じじゃないの?

アレルさん

それが、寒い地方の車とそうでない車で違う。まず、冷却水の正体から。

清虎丸

オレの水入れは、朝カチカチになってたワン🐾

目次

冷却水(クーラント)の正体

エンジンの熱を運ぶ液が冷却水。「クーラント」「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」とも呼ばれる。水道水には無い、次の働きを持っている(JAF クルマ何でも質問箱「クルマのラジエーターとは?」)。

  • 錆を防ぐ
  • 凍るのを防ぐ
  • 泡を消す

種類は大きく2つ。

  • LLC=緑や赤のことが多い。交換の目安は2年から3年ごと
  • スーパーLLC=ピンクや青のことが多い。交換の目安は新車時7年、以降は4年ごと

(同じJAFのページ。ただし車種で違うので、取扱説明書を見る、とも書いてある)

寒冷地仕様は濃度50%(車種による)

トヨタの「寒冷地仕様の装備を教えて。」という説明には、こう書いてある。

「通常の濃度である、30%だと-15度ぐらいで凍結しますが、濃度を50%にすると凍結温度が下がり、約-35度ぐらいにならないと凍結しなくなります。」

だから寒冷地仕様は、冷却水を50%にしている。寒冷地仕様はメーカーオプションの車種が多いが、車種によっては、北海道で売られる車は寒冷地仕様が全車標準になっている(トヨタ よくある質問「寒冷地仕様の装備を教えて。」)。

ここで気をつけたいのは、雪の少ない地域から来た車だ。

  • 転勤で、雪の少ない地域から乗ってきた車
  • 雪の少ない地域で売られていた中古車

こういう車は、標準仕様=30%のことがある。どこで売っても寒冷地仕様が全車標準の車種もあるので、全部がそうとは限らない。今の濃度は、販売店か整備工場で測ってもらうのが早い。

凍るとどうなるか。JAFは、水道水を足したまま使い続けると、「冬場の凍結による配管の破裂」を招くことがある、としている(同じJAFのページ)。

量の見方(リザーバータンク)

エンジンルームの、半透明のタンクを見る。液の面が、上の線と下の線のあいだにあればいい(JAF クルマ何でも質問箱「エンジンルームの日常点検で必要なポイントはどこですか?」)。

トヨタの取扱説明書(ヤリスクロス)では、線は“F”(上限)と“L”(下限)。車によってFULL/LOW・MAX/MINなど、表記は違う。

必ずエンジンが冷えてから。トヨタの取扱説明書には、「エンジンおよびラジエーターが熱いうちはリザーバータンクキャップを開けないでください。高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出すおそれがあり危険です。」とある。

JAFの『クルマのラジエーターとは?』のページは、あわせて次の2つも見る、としている。

  • 短い間に液面が大きく下がっていないか(漏れているかもしれない)
  • 色が茶色や白に変わっていないか

水を足す前に知っておくこと

減っていた時、水道水を足したくなる。

JAFのページは、水道水の補充は「緊急時に限り」の応急処置で、「最終手段」としている。水道水には、錆や凍結を防ぐ成分が無いからだ。大きく減っていたら、足して走るより先に、ロードサービスや整備工場へ連絡を(JAF)。

トヨタの取扱説明書も、オーバーヒートの対処の所で、冷却水が無い時は「応急措置として水を補給してください」と書いている=応急の扱いだ。

水を足すと、冷却水は薄まる。薄まれば凍りやすくなる。トヨタも「冷却水の濃度が低いと凍ってしまう」と書いている(何%で何℃かの表は、メーカーごとに違う)。

→ 水を足したら、冬の前に販売店か整備工場で濃度を見てもらう。

足すなら、次のことに気をつける。

  • 冷えてから、ゆっくり(熱いうちに冷たい液を入れると、エンジンを傷めることがある=トヨタの取扱説明書)
  • 同じ種類・同じ色の冷却水を使う(違う種類を混ぜると錆を防ぐ力が落ちることがある・赤と緑を混ぜると黒茶色になって、錆の色と見分けにくい=JAF)
  • 原液のまま使うタイプか、水で薄めて使うタイプかを先に確かめる(JAF)
  • トヨタの取扱説明書は、「冷却水用添加剤を使用しない」「異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない」とも書いている

冬ならではの注意

JAFのページには、雪国らしい注意がもう1つある。

「雪やビニール袋によってラジエーター前面が塞がれると、走行風がさえぎられて冷却不良を招く場合があります。」

=降雪の後に見る習慣を付ける、とある。

トヨタの取扱説明書にも、オーバーヒートの点検の所で「氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります」と書いてある。冬はファンが回らなくても、故障とは限らない、という但し書きだ。それでも水温計が上がる・蒸気が出るなら、取扱説明書どおり、エンジンを止めて販売店へ(取説の原文=「ファンが作動していない場合:すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する」)。

バイクも水冷なら同じ

CB500Xのような水冷のバイクにも冷却水がある。冬眠させる前に量を見ておくと、春に慌てない。バイクの冷却水も、車種ごとに指定の物がある=取扱説明書の指定の物を使う。

冬の車の話は、ほかの記事にも

オイルの交換は、ハイラックスのオイル交換の記事に。

雪道で燃費がどう変わるかは、実燃費の記事に。

バッテリーが上がった時の備えは、車載で6年のジャンプスターターの記事に。

500Xのバッテリーの話は、こちらに。

あれコレさん

濃さで凍る温度が変わるんだね〜

アレルさん

そう。標準仕様の30%は−15℃ぐらい、寒冷地仕様の50%は−35℃ぐらい。冬の前に見るのは3つ=量・色・濃度。水を足したら、濃度を見てもらう。これだけ覚えておけばいい。

清虎丸

オレは濃さじゃなくて、毛の量で寒さをしのぐワン🐾

出典

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
一緒にarekore学んでいきましょう。

〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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