凍った朝のフロントガラスに、お湯をかけてはいけない。
凍ったワイパーを動かすのも、冷えたガラスにウォッシャー液をかけるのも待ってほしい。
凍った朝にやらない3つと、前の晩にやっておく2つをまとめた。
あれコレさん朝、車に乗ったら前のガラスが真っ白〜❗ お湯かけたら早いよね❓
アレルさんそれは一番やっちゃいけないやつ。ワイパーを動かすのも、ウォッシャー液をかけるのもちょっと待って。
あれコレさんえっ、全部ダメなの?
清虎丸オレはガラスが溶けるまで乗らないワン。早く暖めろワン🐾
アレルさん順番があるんだ。凍った朝にやらない3つと、前の晩にやっておく2つ。俺も、張りついたままワイパーを動かしたことも、液が出なかったこともある。
凍った朝にやらない3つ
(1) お湯をかける
JAFは、お湯をかけると温度差でガラスが割れたり、寒い中では解けた水がすぐまた凍りついたりすると注意している(JAF 2014年11月の発表=長野県で2014年2月に行ったテスト)。
(2) 凍ったワイパーを動かす
ワイパーのゴムがガラスに張りついたまま動かすと、ゴムやモーターを傷めることがある。JAFの同じ発表でも、ホンダの取扱説明書(フィット)でも同じことが書いてある。ホンダの取説は「デフロスターやフロントガラス熱線でフロントガラスを暖めてから、ワイパーを作動させてください」としている。
ワイパーのスイッチが「INT」なら、電源を入れるとスイッチのとおり動き出す。「AUTO」(雨を感じて動くワイパー)は、センサーへの接触や振動で不意に動くことがある(トヨタの取扱説明書)。凍った朝は、エンジン(ハイブリッド車は電源)を入れる前に「OFF」にしておく。
(3) 冷えたガラスにウォッシャー液をかける
ホンダの取説には「寒冷時はフロントガラスが暖まるまでウォッシャー液を噴射させない」とある。冷えたガラスにかけた液がそのまま凍って、前が見えなくなるからだ。
液が出ない時は、スイッチを押し続けない。ポンプが壊れることがある(ホンダ・トヨタの取扱説明書)。
凍った朝の順番
- ワイパーのスイッチを「OFF」に
- エンジンをかけて、デフロスター(前のガラスに風を当てるボタン)を入れる(フロントガラス熱線がある車はそれも)
- 解氷スプレーをかけて、樹脂のスクレーパーで落とす
- 前の晩に立てたワイパーは、ガラスの氷が取れてから戻す
- ガラスが暖まってから、ワイパーとウォッシャー液
4つ目の戻す順番は、氷が残ったまま戻すとまた張りつく、という私の考え。操作で立てる車は「電源を入れる前に倒す」「運転席側を先に起こし、助手席側から先に戻す」と決めている車がある。自分の車の取扱説明書で見てほしい。
JAFのテストでは、解氷剤は1分ほどで凍結を完全に解かした。デフロスターだけだと、前が見えるまで10分ほどかかった(2014年2月・長野県の菅平高原・最低気温−6.3℃)。
金属のヘラや硬い物でこすらない。ガラスに傷が付く。
アレルさんうちは解氷スプレーと、ヘラ(スクレーパー)。
清虎丸そのスプレー、オレに向けるなワン❗
前の晩にやっておく2つ
(1) ワイパーを立てておく(または、カバーをかける)
JAFは、駐車する時にワイパーを立てておき、解氷剤などで解かすと効果的だとしている。
JAFの同じテスト(車3台を一晩置いて比べた)では、カバーをかけた車だけ凍らなかった。撥水剤を塗った車は凍ったが、スクレーパー(へら)できれいに削り落とせた。何もしない車は、へらでも取り切れなかった。
うちも、冷える夜はワイパーを立てておく。
車によっては、ワイパーがボンネットの下に隠れていて、そのままでは立てられない。取扱説明書に「サービスポジション」などのやり方が載っていることがある。
(2) ウォッシャー液を冬の濃さにする
水や、夏の薄めた液のままだと、タンクやノズルの中で凍る。冬は、容器に書いてある「何倍に薄めると何℃まで凍らない」の表を見て、住んでいる所の朝の冷え込みに合わせて濃くする。数字は商品ごとに違うので、必ず容器の表で見る。
寒冷地仕様の車は、もともとウォッシャーのタンクが大きくしてある車種もある(トヨタのよくある質問の例=寒冷地仕様でタンク4.5L)。空にしないことも冬支度。うちは一年中、冬用の液を入れている。
ワイパーそのものを冬に替えるか
冬用のワイパー(ウィンターブレード、スノーブレード)は、ブレード全体がゴムで覆われていて、骨組みに雪が付いて凍りつくのを防ぐ(トヨタのよくある質問の説明)。
普通のワイパーは、骨組みのすき間に雪が詰まって凍ると、ゴムがガラスに当たらなくなって拭きムラになる。うちは、タイヤ交換の時にワイパーも夏用と冬用(雪用)を付け替えている。
私が買って付けた替えゴム
ワイパーは、ブレードごとではなく、ゴムだけ替えることもできる。私が買って付けたのは、PIAAのスーパーグラファイト(550mmのWGR55と、300mmのWGR30)。
販売店の商品説明では、天然ゴムにグラファイトとモリブデンの粒子をコーティングしてあって、こすれる力が小さく、ビビリ(ガタガタ鳴る・跳ねる)が出にくい。
長さとゴムの幅(PIAAの呼番)は車ごとに違う。PIAAの適合表で品番まで合わせる。
私が買って付けた2本はこれ。どちらも1本入りで、合う長さと呼番は車ごとに違う。
冬の車の話は、ほかの記事にも
雪道で燃費がどう変わるかは、ハイラックスの実燃費の記事に。

冬の塩カルと下回りのサビは、洗車の頻度の記事に。

バッテリーが上がった時は、車載で6年のジャンプスターターの記事に。

タイヤの交換とジャッキの位置は、タイヤ交換の記事に。

あれコレさんお湯じゃなくて暖めてから、なんだね〜
アレルさんそう。急ぐ朝ほどお湯じゃなくてスプレー。JAFのテストで1分だった。前の晩にワイパーを立てて液を冬の濃さにしておけば、朝はもっと短くなる。
清虎丸明日は早く出たいワン。今夜のうちにワイパー立てとけワン🐾
出典
- JAFユーザーテスト「寒冷地での駐車時は窓やドアの凍結に注意!」(2014年2月実施)
- JAF「寒冷地でフロントガラスの凍結を防ぐには?」(2014年11月14日・PR TIMES)
- Honda フィット(2020)取扱説明書「ワイパー/ウォッシャー」
- トヨタ よくある質問 ワイパーを起こす手順(PDF)
- トヨタ 取扱説明書(グランエース・アルファード)
- トヨタ よくある質問「寒冷地仕様の装備を教えて。」(PDF)