雪で動けなくなった時、自分の手で何とかできる道具は2つ。
スコップと牽引ロープだ。
うちでは家の車に全部積んである。この記事では、2つの選び方と、使う前に知っておくことを書く。
あれコレさん雪が降る前に、車に何か積んでおいた方がいいの❓
アレルさんうちは2つ。スコップと牽引ロープ。家の車には全部積んである。
あれコレさん2つだけ?もっといろいろ要りそう〜
アレルさんもちろん他にもある。でも「雪で動けなくなった時」に、自分の手で何とかできるのはこの2つなんだ。
清虎丸オレも積んでほしいワン。…毛布の横でいいワン🐾
- スコップは、折りたためる金属の物
- 牽引ロープは、車の重さに合う専用の物。つなぐ所(牽引フック)は雪の前に見ておく
- 2つで出られない時は、スタックラダーをタイヤの下に
- 車の中で待つ時は、エンジンを切って毛布。暖房を使うなら先にマフラーの雪をどける
雪道で止まるのは、タイヤが雪をつかめなくなった時
雪道で動けなくなった車は、車の腹が雪に乗ってタイヤが浮いたり、タイヤが雪の上で空回りしたりしている。
こうなると、アクセルを踏むほどタイヤが雪を磨いて、氷のようにしてしまう。
そこで要るのが、この2つだ。
- タイヤの前後と腹の下の雪をかき出す「スコップ」
- それでも出られない時に、別の車に引いてもらう「牽引ロープ」
1つ目:スコップ(折りたためる金属の物)
使っているのは、キャプテンスタッグの角型スチールフォールディングスコップ(UA-4501・バッグ付)。
この形の良い所は3つある。
- 折りたためる=トランクや座席の下に収まる
- 金属=固く締まった雪や、凍った所にも刺さる(プラスチックの物は軽いが、固い雪で割れやすい)
- バッグ付き=濡れた雪が車内に散らない
使う時は、タイヤの前だけでなく、進みたい方向に少し道を作る。腹の下に雪が当たっている時は、そこもかき出す。
2つ目:牽引ロープ
使っているのは、Athvchtの汎用牽引ロープセット(ブルー・5m・最大耐荷重9トン・U字シャックルのフック式・軍手付き)。2023年7月に買った。ハイラックスも引っ張れる強さで、軍手まで入っているから、セットのまま車に置いておける。
同じ物は、今はAmazonで在庫切れになっている(2026年10月時点)。
同じ形(5m・最大9トン・U字シャックル・軍手付き)で、今買える物はこれ。
牽引ロープは、使う前に知っておくことが多い道具だ。
(1) つなぐ所は「牽引フック」だけ
バンパーや足回りにかけると、車が壊れる。牽引フックの場所は、車ごとに取扱説明書に書いてある。前の牽引フックがねじ込み式の車は、フック本体が車載工具の中に入っていることがある。
冬が来る前に一度、自分の車のどこにあるか見ておくといい。
(2) 一般道で引く時の決まり
故障などで動けない車をロープで引く時は、次のように決まっている(道路交通法第59条第1項ただし書・同施行令第25条第2号)。
- 2台の間を5m以内にする
- ロープの見やすい所に、0.3メートル平方(30cm×30cm)以上の白い布を付ける
- 引かれる車には、その車を運転できる免許を持つ人が乗って、ハンドルとブレーキを操作する
- 速度は時速30kmまで(車両総重量2,000kg以下の車を、その3倍以上重い車で引く時は40kmまで=同施行令第12条第1項)
(3) 高速道路ではロープで引かない
ロープで引く時の最高速度は時速30km(上の条件なら40km)=道路交通法施行令第12条。高速道路の本線は最低速度が時速50km(道路交通法第75条の4・同施行令第27条の3)なので、ロープで引く速度では届かない。高速道路で止まったら、ガードレールの外へ逃げてからレッカーを呼ぶ。
自分で引き出すのは、双方の車の取扱説明書を確かめて、装備と知識がある時だけにする。
(4) ゆっくり、張ってから引く
ロープがたるんだ状態から一気に引くと、ロープやフックに大きな力がかかる。少し張ってから、ゆっくり。
2つで出られない時:スタックラダー
掘っても空回りする時は、タイヤの下に板を差し込んで、ゆっくり動かす。
JAFも、スコップで雪を取り除いた次に、脱出プレート(スタックラダー)を挙げている(JAF「雪道でスタックした場合、自力で動かす方法とは?」)。
うちはこれを積んでいなくて、先日、無くて困った。買うなら長い方がいいと思う。
動けない時、車の中で待つなら「マフラー」を見る
いちばん大事なことを書いておく。
雪で動けなくなって車の中で待つ時は、できればエンジンを切って、毛布や防寒着で待つ。
家の車の毛布は、ニトリの普通の毛布。特別な物でなくていい、積んであることが大事。積みっぱなしにするなら、小さく畳める防災毛布もいい。暖かいと思う。
暖房が要る時は、先にマフラー(排気の出口)のまわりの雪をかき出してからエンジンをかける。雪が降っている間は、こまめに見に行く。窓を少し開けるだけでは防げない。
マフラーが雪で埋まると、排気ガスが車内に入ってくる。一酸化炭素は、においも色も無い。
JAFの実験では、雪に埋まった車は16分で車内の一酸化炭素が400ppm、その6分後に測定の上限の1,000ppmに達した。マフラーのまわりを除雪した車では、ほとんど出なかった。窓を5cm開けた車も、約40分で400ppmになった(JAF ユーザーテスト・2015年)。
だから、スコップの一番大事な使い道は、マフラーのまわりの雪をかき出すことだ。
他に積んでおきたい物は、別の記事に
バッテリーが上がった時の備えは、車載で6年、夏も冬も越えたジャンプスターターの記事に。

三角停止板とレスキューハンマーも積んでいる。埋まった時に何から順にやるかは、パートタイム4WDの記事にまとめた。

雪道で燃費がどう変わるかは、ハイラックスの実燃費の記事に。

タイヤの交換とジャッキの位置は、タイヤ交換の記事に。

あれコレさん2つだけって言ったのは、「自分で何とかできる物」の話だったんだね〜
アレルさんそう。それと、牽引フックの場所は雪が降る前に見ておくこと。雪の中で説明書を読むのは、本当に大変だから。
清虎丸フックの場所、オレは鼻で覚えたワン🐾
出典
- JAF「クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意」(JAFユーザーテスト・2015年)
- JAF「雪道でスタックした場合、自力で動かす方法とは?」(JAFクルマ何でも質問箱)
- 道路交通法 第59条・第75条の4、道路交通法施行令 第12条・第25条・第27条の3