FFストーブのシーズン前点検、自分で見る所と頼む所|ホームタンクも冬の前に

つける前に、見る所(FFストーブとホームタンクの冬支度)

〜 この記事について 〜
※メーカーの取扱説明書(コロナ FF-AG6821H)と、消防庁・国土交通省・経済産業省・NITE(製品評価技術基盤機構)の公開資料をもとにまとめた記事です。機種によって決まりは違うので、最後の答えは自分の機種の取扱説明書です。

あれコレさん

寒くなってきたからストーブつけよう〜🔥 去年の灯油も残ってるし❗️

アレルさん

ちょっと待て。つける前に、家の「外」を見てほしい。それと、その去年の灯油は使わない方がいい。

あれコレさん

ストーブは家の中なのに、外❓🤔

アレルさん

FF式はそこが大事なんだ。自分で見る所と、頼む所を分けて書くぞ。

清虎丸

ストーブの横はオレの場所だワン。外の口はそっちで見てこいワン🐾

目次

FF式ストーブは「外」で息をしている

消防庁は、FF式(強制給排気)暖房機を「燃焼用空気を室外から給排気筒を通して取り入れ、燃焼により発生した空気を、給排気筒を通して室外に出す方式」と説明している。そして大雪の時の注意として、FF式暖房機の「給排気口付近の除雪状況を確認する」ことを挙げている。

だから、外の口(給排気筒トップ)がふさがると話が変わる。メーカーの取扱説明書は、給排気筒トップがふさがると燃焼不良の原因になり、「閉そくすると運転中に排ガスが室内に漏れて、危険です」としている。給排気筒がつまると不完全燃焼をおこす、とも書いてある(コロナ FF-AG6821H 取扱説明書)。

つける前に、自分で見る所

ここからは、コロナの取扱説明書(FF-AG6821H)の「日常の点検・手入れ」から。機種で違うので、自分の機種の取扱説明書が最後の答えだ。

(1) 外の口(給排気筒トップ)

  • シーズン初めには必ず点検する。くもが巣をつくったり、異物が入ったりしていたら掃除する。
  • 虫よけの金網などを付けない。給排気のじゃまになって異常燃焼を起こし、排ガスが部屋に漏れるおそれがある。
  • まわりに物を置かない。置いてあると排ガスを吸い込みやすくなり、不完全燃焼や停止の原因になる。
  • 灯油のポリタンクや燃えやすい物も、外の口の近くに置かない(火災)。
  • 燃えている時や消した直後は、外の口に手で触らない(やけど)。
  • 掃除の時、ホースで直接水をかけない(中に水が入ると故障の原因)。

(2) 雪が積もってから

  • まわりは常に30cm以上あけて、風がよどまないようにする。
  • 積もった雪だけでなく、屋根から落ちた雪やつららでもふさがる。
  • ふさがっていたら、使う前に除雪する。ふさがれたままで使わない。
  • 板で「雪囲い」をするのはやめる=給排気のじゃまになる。

(3) 筒のつなぎ目

  • 給排気筒(管・ホース)が外れたまま使わない。外れていると運転中に排ガスが漏れる。
  • 給気ホースと排気管のつなぎ目が外れていないか、給気ホースが排気管に当たっていないか(シーズン初め)。

(4) ゴム製送油管(部屋の中で、タンクとストーブをつなぐ管)

  • 少し曲げてみて、ひび割れや亀裂があれば交換。
  • ひびが無くても、3年に1度は新しい物に替えることを勧めている。
  • 灯油が漏れていると火災のおそれ。
  • この管は屋外で使わない。

替える時は、その機種の説明書が指す部品で。(ここは私の注意だ。)

(5) 油漏れ(使うたびに)

  • 置台や油タンクに、油漏れ・たまり・にじみがないか見る。
  • 漏れていたら販売店に修理を頼む。

(6) 背面のフィルタ

  • ほこりで目づまりすると、風が弱くなって過熱の原因になる。
  • 取扱説明書では週に1回以上、掃除機で吸う。
  • 消して、十分冷えて、電源プラグを抜いてから。
  • フィルタを外したまま運転しない。

去年の灯油は使わない

取扱説明書は「不良灯油」を使わないように、としている。その中に、次の物が入っている(どれか1つでも当てはまれば使わない)。

  • 昨シーズンから持ち越した灯油
  • 日の当たる所や温度の高い所に置いた灯油
  • ふたを開けたままにした灯油
  • 乳白色(白っぽい)のポリ容器に入れていた灯油

ひどく変質した物は、黄色っぽくなったり、すっぱいにおいがする。点火・消火しにくくなったり、燃え方が悪くなってすすが出たり、異常燃焼のおそれもある。故障の原因にもなり、不良灯油が原因の修理は、保証期間中でも保証の対象外になる。

灯油はシーズン中に使い切る、とも書いてある。残った灯油の処理は、買った販売店に相談する。

自分でやらずに、販売店に頼む所

同じ取扱説明書で、「販売店かお客様ご相談窓口に依頼」と書いてある物がある。

  • 定油面器のストレーナの掃除と水抜き(1シーズンに1〜2回・シーズン初めなど)
  • ストーブ用の油タンクのオイルフィルタに、水やごみがたまっていないか
  • 排気管に結露水がたまった時
  • 定期的な点検・整備(2年に1回程度)

据付けや移設も自分でやらない(お客さまご自身による工事は危険、とある)。

法律の「点検のお知らせ」はもう来ない

古いFF式の取扱説明書には(この記事で使った説明書もそう)、「法定点検を受けるために所有者登録を」と書いてある物がある。

FF式の石油温風暖房機は、2021年8月1日の法令の改正で、この点検制度の対象から外れた(経済産業省)。今も対象なのは石油給湯器と石油ふろがま。灯油の給湯器・ふろがまの家は、登録しておくと点検の時期に知らせが届く(2009年4月1日以降に作られた・輸入された物)。

機種によっては、使った時間が一定を超えると、本体の表示で点検の時期を知らせる物もある(この記事の説明書の機種=約8年分・20,000時間)。出たら販売店かメーカーへ。

表示の無い機種は、取扱説明書の「2年に1回程度」を自分で覚えておく。(ここは私の読みだ。)

使っている時の「おかしい」

NITE(製品評価技術基盤機構)は、一酸化炭素を「無色透明で無味無臭の気体で極めて毒性が強く」と説明している。吸うと頭痛などが起こり、濃度が上がると吐き気・めまいなどの中毒症状が進み、最悪の場合は死に至る。においが無いから大丈夫、ではない。

NITEは、ガス給湯器の事故の例で、使っている時に次のような異常があれば、事業者やメーカーに連絡して点検を受けるように、としている(FF式でも同じ目で見たい=この記事の読み)。

  • 異常な臭いがする
  • 炎の色が変わっている
  • すすが付いている

FF式には、排気が部屋に漏れた時に自動で火を消す「不完全燃焼防止装置」が付いている機種がある。この記事の説明書の機種では、この装置が働いたら、すぐに部屋の換気を十分にする。何度も続けて働いた時は、換気をして販売店か相談窓口に修理を頼む、としている。

ホームタンクも冬の前に

灯油は「危険物」だ。国土交通省の出張所の紙は、ホームタンクからの油の流出は、火災の危険はもちろん、水路・河川・海への流出にもつながり、飲料水、漁業、農地などの土壌汚染まで、広い範囲に被害が出る、としている。

見る所(同じ紙の「点検のポイント」)

  • タンク本体に破損や変形がないか
  • 油量計を見て、灯油が急に減っていないか
  • 配管のつなぎ目に「にじみ」や「ゆるみ」がないか
  • コックに異常がないか
  • 脚・土台・防油堤に破損、変形、傾きがないか
  • 地面に灯油の漏れがないか
  • まわりに灯油の臭いがないか

事故の約半数は、人の手で防げる原因

同じ紙では、油の流出事故の約半数は、除雪機による配管の損傷、配管ホースなどの劣化、タンクから小分けする時にその場を離れて溢れさせる、など人為的な原因で起きている。

  • 除雪で配管を壊さないよう、目印を立てる
  • 屋根からの落雪で配管が壊れたり外れたり、タンクが倒れたりしないように気をつける
  • 小分けの時はその場を離れない
  • 万一に備えて防油堤を設けておくと安心

漏れた時・見つけた時は、近くの国や県の機関、市町村役場、消防署、警察署に連絡する(同じ紙)。

除雪機を使う家は

除雪機で配管を傷つけるのは、流出事故の原因の1つに挙がっている。除雪機そのものの整備は、こちらに書いた。

まとめ

  • FF式は外の口が命。シーズン初めに点検し、雪が積もったらまわりを30cm以上あける。
  • 送油管のひびを見る。ひびが無くても3年に1度は交換を。
  • 去年から持ち越した灯油は使わない。
  • 中の掃除と定期点検(2年に1回程度)は販売店に頼む。
  • ホームタンクは7つのポイントを見て、配管には除雪の目印を。
あれコレさん

外の口と、送油管と、去年の灯油。タンクの方も見てくる〜❗️

アレルさん

そうだ。自分で見るのは外の口・つなぎ目・管のひび。中の掃除と点検は販売店。迷ったら取扱説明書が最後の答えだ。

清虎丸

あったかくなったら、オレは昼寝の番だワン🐾

この記事で参照した資料

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
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〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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