北海道のタイヤ交換は、「雪が降ったら」では遅い町が多い。
気象庁の平年の日付を見ると、初雪より先に「霜」が来る。
この記事では、気象庁の平年値の見方と、そこから履き替えの日を決めるやり方を書く。
あれコレさんタイヤ交換って、雪が降ってからでいいよね〜❓
アレルさん北海道だと、それでは遅い町が多い。気象庁の平年の日付を見ると、雪より先に「霜」が来る。「氷」まで雪より先の町もある。
あれコレさんえっ、雪より先に凍るの?😳
清虎丸オレの肉球はとっくに気づいてたワン。朝の散歩、地面が冷たいワン🐾
アレルさんそうだ。自分の町の日付の見方と、替える日の決め方を書くぞ。
雪より先に、霜が来る
気象庁は、北海道の22か所について、雪・霜・氷(結氷)・積雪の「初めての日」の平年の日付を出している(1991〜2020年の平均)。霜・氷の欄が空の所もある。
そのうち7か所を並べると、こうなる。
| 地点 | 目安の日 | 遅くとも |
|---|---|---|
| 旭川 | 10/9(霜) | 11/4 |
| 倶知安 | 10/10※(霜) | 11/6 |
| 帯広 | 10/11(霜) | 11/24 |
| 釧路 | 10/20(霜) | 12/1 |
| 函館 | 10/22(霜) | 11/18 |
| 網走 | 10/26(霜) | 11/17 |
| 室蘭 | 11/2(雪) | 11/24 |
目安の日=霜・氷・雪のうち一番早い日。遅くとも=積雪(1cm)の初日。細かい日付は下のとおり(霜・氷・雪・積雪1cm・根雪の順)。
- 旭川 霜10/9・氷10/18・雪10/19・積雪11/4・根雪11/24
- 倶知安 霜10/10※・氷10/16※・雪10/20・積雪11/6・根雪11/21
- 帯広 霜10/11・氷10/15・雪11/1・積雪11/24・根雪12/7
- 釧路 霜10/20・氷10/22・雪11/7・積雪12/1・根雪12/30
- 函館 霜10/22・氷11/2・雪11/1・積雪11/18・根雪12/19
- 網走 霜10/26・氷10/30・雪10/30・積雪11/17・根雪12/8
- 室蘭 霜11/12・氷11/13・雪11/2・積雪11/24・根雪1/1
※は気象庁が「参考値」としている値。根雪は、気象庁の言う「長期積雪」の初日。
7か所のうち6か所で、霜が雪より先に来る。雪の平年日が11月1日なのに、霜が10月11日、氷が10月15日に来る所もある。氷まで雪より先なのは4か所だ。
霜や氷は、気象台の観測場所で見たもので、道路の上の話ではない。ただ、北海道庁も「初冬期の北海道では、路面が黒っぽく見える場合は、凍結していることがあります」として、早めの交換を呼びかけている。雪が無くても、朝の道が凍る季節は来ている。
自分の町の日付の見方
気象庁の表に載っているのは22か所だけ。気象庁も、任意の場所の平年値は無い、としている。だから、自分の町に一番近い所の日付を見る。
見る列は3つでいい。
- 霜(初日)
- 氷(結氷の初日)
- 雪(初日)
この3つのうち、一番早い日が「凍り始める日」。霜・氷の欄が空なら、近くの別の所の霜・氷を見る。
もう1つ、積雪(1cm以上積もった初日)は、雪道になり始める日の目安になる。
平年は30年の平均で、その年によって前後する。平年の日付は「この日までは大丈夫」ではなく、「このころから来る」と読む。
替える日の決め方(この記事の読み)
ここからは、表の日付を使ったこの記事の決め方だ。気象庁や道庁がそう言っているのではない。
1つ目=霜・氷・雪のうち、一番早い日より前に替える
上の並びなら、霜が10月11日の所は10月11日より前。霜が10月26日の所は10月26日より前。
2つ目=間に合わなかったら、遅くとも「積雪の初日」の前
11月にこの記事を読んでいるなら、多くの町で1つ目は過ぎている。次の線は積雪の初日だ(上の7か所では11月4日〜12月1日)。
ただし、それまでの朝も道は凍る。凍った朝は夏タイヤで出ない(下の細則も「凍結している道路」が対象)。2つ目は「待っていい日」ではなく、最後の線だ。
3つ目=新品のタイヤに替えるなら、もっと早く
タイヤメーカー(コンチネンタル)は、新品のタイヤは表面が「ツルツルし、グリップが効きにくいことがあります」とし、乾いた道を適度な速度(60〜80km/h以下)で走って馴染ませるよう書いている。その間は「制動距離が長くなる可能性がある」とも。
雪が来てから新品を履くと、馴染む前に雪道を走ることになる。距離や速度は、買ったタイヤのメーカーの説明を見る。
あれコレさん新品なら、なおさら早めなんだね❗
アレルさんそうだ。雪の日に履き替えると、慣らす時間が無い。
清虎丸さっさと替えに行ってこいワン。オレは車で待っててやるワン🐾
夏タイヤのまま雪道に出ると
北海道の道路交通法施行細則(北海道公安委員会規則)は、運転する人が守ることとして、「積雪し、又は凍結している道路において、自動車若しくは原動機付自転車を運転するときは、スノータイヤを全車輪に装着し、又はタイヤ・チェーンを取り付ける等滑り止めの措置を講ずること」と定めている(第12条第2号)。
冬タイヤで済ませるなら4本とも。前だけ・後ろだけ、はこの文の形ではない(「全車輪」はスノータイヤの所に付いた語。チェーンの付け方は車の説明書を見る)。
また北海道庁は、凍結した路面は「夏の乾燥路面の約10倍も滑りやすく」としている。夏タイヤで朝の凍った道に出る、は避けたい。
自分で替えるか、店に頼むか
自分で替えるなら、その日の天気だけ見ればいい。店に頼むなら、予約が取れる日が決め手になる。霜の平年日から逆算して、予約は早めに。
自分で替える手順は、ハイラックスのDIYタイヤ交換の記事にまとめてある。

自分で替える時に使っている道具は、この2つ。
初雪の日に出る前に
替えたあとも、初冬の道は気をつける所がある。北海道庁は、「冷え込んだ日の橋の上、樹木や建物の陰の路面」は滑りやすいとし、車間は「夏場の3倍以上」をすすめている。
あれコレさん雪の日じゃなくて、霜・氷・雪の一番早い日で決めるんだね。その日の前に替える、間に合わなければ積雪の前、新品ならもっと早く、だね〜
アレルさんそうだ。気象庁の表は1枚で見られる。自分の町に一番近い所を、今年のうちに一度見ておけ。
清虎丸替えたらオレをドライブに連れてけワン🐾
出典
- 気象庁「初雪などの平年値」(表から7か所を抜き出して作成)
- 気象庁「北海道の初雪などの観測状況~よくあるご質問」
- 北海道 環境生活部 くらし安全局 地域安全課「冬道の運転 ドライブ北海道~交通安全の基礎知識~」
- 北海道公安委員会規則「道路交通法施行細則」第12条第2号(北海道警察の公開PDF)
- コンチネンタルタイヤ「新しいタイヤの慣らし走行」