雪の日に『前方カメラ一時使用不可』と出た|壊れたのか、雪のせいか。ハイラックスの取説で見る分け方と対処

雪の日に前方カメラ一時使用不可と出たメーターの絵(AIで作った絵)

〜 この記事について 〜
※ハイラックスの取扱説明書(2019年6月版=2019年6月〜2020年7月生産の車向け)と国土交通省の資料をもとにまとめた記事です。表示の文言や頁は年式・グレードで違うことがあるので、最後は自分の車の取扱説明書で確かめてください。

あれコレさん

雪の朝に走り出したら、メーターに「前方カメラ一時使用不可」って出たんだけど、壊れた〜❓😳

アレルさん

慌てなくていいことが多い。カメラやレーダーの前が雪でふさがれていると、運転支援が一時的に止まるんだ。

あれコレさん

じゃあ放っておいていいの❓

アレルさん

放っておいていい時と、店に見せる時がある。その分け方と、雪の日に自分で切る機能を書くぞ。

清虎丸

雪をどけたら、また見えるようになることが多いのかワン❓🐾

先に答え
  • 警告ブザーが鳴ったら、すぐトヨタ販売店で点検
  • 鳴らないなら、グリルとガラスの上の雪を払う。寒ければエアコンで温める
  • それでも消えなければ、販売店に相談
  • 雪の日はLDAとクルコンを切る。チェーンを巻いたらPCSも切る
  • 自動ブレーキは、雪道では止まり切れないことがある(JAFの試験)
目次

何が止まっているのか

ハイラックスの取扱説明書(2019年6月版)は、「前方カメラ一時使用不可 しばらくお待ちください」「前方カメラ一時使用不可 取扱書を確認ください」が出た時、次のシステムが「一時的、または対処を行うまで使用できません」としている。2020年8月以降に作られた車の版では、表示は「前方カメラ 一時使用不可」になり、止まりうるシステムは同じ5つだ。

この間、止まりうる5つ
  • PCS(プリクラッシュセーフティ)
  • LDA(車線から外れそうな時の警報など)
  • RSA(標識を読む機能)
  • レーダークルーズコントロール
  • 先行車発進告知機能

年式やグレードで付いていない物もある。つまり、ぶつかりそうな時の自動ブレーキも、この間は当てにできない。

壊れたのか、雪のせいか=ブザーで分ける

メーターのPCS警告灯について、取扱説明書はこう分けている。

「前方カメラ一時使用不可」が出たらの流れ図。警告ブザーが鳴ったらPCSの異常=ただちにトヨタ販売店で点検。鳴らなければ一時的に止まっている=1 前を払う(グリルのレーダーの前はやわらかく・ガラスの上のカメラの前まで)2 寒すぎる時はエアコン・デフロスターで温める 3 雪がやんでしばらく走っても消えなければ販売店に相談。
ブザーで分ける
  • 警告ブザーが鳴った=プリクラッシュセーフティの異常→ただちにトヨタ販売店で点検
  • 警告ブザーが鳴らない=一時的、または対処を行うまで作動停止している→画面のメッセージの指示に従う

ただし取扱説明書は、外の音やオーディオでブザーが聞こえないことがある、とも書いている。音楽を止めて確かめる。自分でPCSやVSCを切った時もこの灯は点く。

雪の朝にPCS警告灯も点いて、ブザーが鳴らないなら、まず下の「払う」「温める」を試す。それでも消えない時は店に相談する。取扱説明書も「対処を行っても警告メッセージが表示されたままの場合はトヨタ販売店に」としている。

警告灯が点いて販売店に持ち込み、無償修理になるまでを全部書いた記録は、こちら(DPFの警告の時)。

センサーは2か所

取扱説明書では、運転支援の目は2つある。

  • レーダー=フロントグリル
  • 前方カメラ=フロントガラスの内側(ルームミラーの前あたり)
運転支援の目は2か所の模式図。1 前方カメラ=フロントガラスの内側(ルームミラーの前あたり)・ガラスの上まで雪を払いデフロスターで暖める。2 レーダー=フロントグリル(エンブレムまわり)・やわらかい布で、スクレーパーで削らない。

雪で困るのは、この2か所の前だ。グリルのエンブレムまわりに雪が付く、ガラスの上の方に雪や氷が残る。どちらでも表示が出うる(2021年10月以降に作られた車の取扱説明書は、レーダーの前の付着物では「プリクラッシュセーフティ現在使用できません」と出る、と書き分けている)。(「エンブレムまわり」「ルームミラーの前あたり」は、取扱説明書の図からの読みだ。)

対処1=前を払う(レーダーの前はやわらかく)

取扱説明書の対処の表は、「前方センサー周辺に汚れや付着物(曇り、結露、凍結などを含む)があるとき」は付着物を取り除き、前方カメラの周りなら「ワイパーやエアコンの機能などを使用する」としている。

レーダーの前の雪

取扱説明書は、レーダーの前や専用カバーに雪などが付いたら取り除くとし、手入れの時は「レーダーやレーダー専用カバーを傷付けないよう、やわらかい布を使ってください」としている。だから、スクレーパーで削らない(雪を払う時に当てはめるのは、この記事の読みだ)。

やわらかい布は、家で洗車に使っているマイクロファイバーのクロスで足りる(大きいのと小さいのを1枚ずつ持っている)。グローブボックスに1枚入れておくと、グリルの前を拭く時にそのまま使える。

グリルのレーダーの前を拭く、やわらかい布に。サイズは飛んだ先で選べる。

ガラスのカメラの前

フロントガラスの外側の雪は取り除く、と取扱説明書にある。ガラス全体の雪を下ろす時に、上の方(カメラの前)まで残さず払う。

ハイラックスは背が高く、ガラスの上の方は手が届きにくい。家の車に積んでいるのは、ホーマックで買った伸び縮みするスノーブラシだ(ネットでは売っていない)。Amazonなら、同じ形のこれが近い。

伸ばすと96cm。背の高い車で、ガラスの上(カメラの前)まで払いたい時の長さ。ヘラはガラス用=グリルのレーダーやライトには当てない。
スノーブラシの選び方
  • 伸び縮みして、ガラスの上の方まで届く長さ
  • ブラシの面がやわらかい(グリルやライトの雪も払う)
  • ヘラ(スクレーパー)はガラスの氷だけに使う

対処2=寒すぎる時は温める

取扱説明書の表にはもう1行ある。「炎天下や極寒の環境など、前方カメラ周囲の温度などが作動条件外のとき」は、寒い時は「エアコンで前方カメラ周辺の温度を上げる」。

雪を払っても消えない寒い朝は、デフロスター(ガラスに風を当てる)でガラスの上の方まで暖める。曇りや結露も「付着物」に入るので、同じ操作で取れる。

また取扱説明書は、雪や霧で「前方カメラが周囲の状況を認識できないとき」は、周りの環境がよくなれば表示が消える、としている。降っている最中は、出たままのこともある。

雪道では、自分で切る物がある

ここが一番大事なところだ。取扱説明書は、雪の日には「止まるのを待つ」だけでなく、運転する人が自分で切るように書いている物がある。

雪の日に自分で切る3つ。LDA=雪道を走っているときLDAスイッチでOFF・エンジンを掛け直してもOFFのまま。レーダークルーズ=凍結路・積雪路や雪でセンサーが検知できない時は使わない。PCS=タイヤチェーンや除雪装置を付けたらOFF・エンジンを掛け直すとONに戻るのでまた切る。
雪の日に自分で切る3つ
  • LDA(車線の警報)=「雪道を走行しているとき」は、LDAスイッチでOFFにする。
  • レーダークルーズコントロール=「凍結路・積雪路などのすべりやすい路面」や、雪が降っていてセンサーが正しく検知できない時や、レーダーやカメラの前に雪などが付いている時は使わない。
  • プリクラッシュセーフティ=「タイヤチェーンを装着しているとき」や、前方センサーをさえぎる装備品(除雪装置など)を付けている時は、システムをOFFにする。

プリクラッシュセーフティは、エンジンを掛け直すとONに戻る。チェーンを巻いている間は、掛け直すたびに切る(LDAは切ったままが続く)。

付いていても頼らない

取扱説明書は運転支援について、「認識性能・制御性能に限界があります。システムを過信せず」としている。

国土交通省も2018年に「衝突被害軽減ブレーキは完全に事故を防ぐことができません」と注意を出している(作動の条件は車種ごとに違うので取扱説明書で確かめるように、とも)。

国土交通省のこの発表は雪には直接触れていないが(「路面の状態等によっては」とは書いている)、雪道は止まるまでの距離が長い。自動ブレーキが動いても、止まり切れるとは限らない。車間を空けて、控えめな速度で走る。

JAFは2017年2月、北海道の試験場で、新品のスタッドレスを履いた衝突被害軽減ブレーキ付きの車を、圧雪路と氷盤路(アイスバーン)で時速10kmと30kmで3回ずつ走らせた。どれもシステムは作動したが、止まれたのは圧雪路を時速10kmで走った時だけで、ほかは障害物にぶつかった。

JAFの試験(2017年2月)。新品スタッドレスの衝突被害軽減ブレーキ付きの車で、止まれたのは圧雪路を時速10kmで走った時だけ。圧雪路の時速30km、氷盤路の時速10km・30kmは障害物にぶつかった。
清虎丸

ビクゥッ!? 新品のスタッドレスでも、時速30kmで止まれないのかワン💦

JAFのまとめは「雪道では先進安全機能に頼りすぎない、安全な速度と十分に車間距離をとった運転を心掛けましょう」。

よくある疑問

表示が出たまま、走っていいの?

取扱説明書(P.346)は、この表示では運転支援が「使用できません」と書くだけだ。同じ頁の「エンジン油圧不足」のように「ただちに安全な場所に停車」とは書いていない。だから走ること自体は止められていない、とこの記事は読む。ただし自動ブレーキもクルコンも無い車として、車間を空けて走る。

雪が降っている間、ずっと消えない。

取扱説明書(P.182)は、雪や霧で前方カメラが周りを認識できない時は、周りがよくなれば消える、としている。そのうえで「周囲の環境が改善されたり、しばらく走行したりしても警告メッセージが表示されたままの場合はトヨタ販売店にご相談ください」。降りやんで、しばらく走っても消えなければ店へ。

夏にも出ることはある?

ある。取扱説明書(P.182)は、炎天下の駐車などで前方カメラが熱い時は「エアコンでカメラ周辺の温度を下げる」としている。日よけ(サンシェード)をガラスに使うと、カメラが熱くなりやすい、とも書いている。

冬の車の話は、ほかの記事にも

雪の夜のライトの雪は、ヘッドライトの記事に。

雪道の2Hと4Hの切り替えは、パートタイム4WDの記事に。

タイヤ交換の手順と空気圧は、タイヤ交換の記事に。

冬の塩カルと下回りのサビは、洗車の記事に。

まとめ

雪の朝、表示が出たら
  • 「前方カメラ一時使用不可」が出たら、まずPCS警告灯とブザーを確かめる。ブザーも鳴ったら販売店へ。
  • 鳴らないなら、グリルのレーダーの前とガラスのカメラの前を払い、寒ければエアコンで温める。
  • それでも消えなければ販売店に相談する。
  • 雪道ではLDAとレーダークルーズコントロールを使わない。チェーンを巻いたらプリクラッシュセーフティも切る(掛け直したら、また切る)。
あれコレさん

ブザーが鳴らなければ、まず払って温める。雪の日は車線の警報とクルコンを切る。チェーンを巻いたらプリクラッシュも切る、だね〜❗️

アレルさん

そうだ。それでも消えなければ店へ。自動ブレーキは最後の保険。雪の日は、自分の目と車間が主役だ。

清虎丸

ガラスの上まで払えたら、ご褒美になでなでしてほしいワン🐕

この記事で参照した資料

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
一緒にarekore学んでいきましょう。

〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

目次