冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由|暖機運転は要る?取扱説明書の答えと、冬にできること

冬にハイブリッドの燃費が落ちる=暖機・近場・空気圧・マフラーの4つ(画像はAI生成)

冬になると、ハイブリッド車の燃費は落ちる。
壊れたのではない。冬のハイブリッド車は、わざとエンジンを止めないからだ。
取扱説明書に書いてある理由と、暖機運転は要るのか、冬にできることをまとめた。

あれコレさん

寒くなってから、燃費の数字が落ちてきた〜。ハイブリッドなのに、信号でもエンジン止まらないし❓

アレルさん

それは壊れてるんじゃない。冬のハイブリッド車は、わざとエンジンを止めないんだ。

あれコレさん

わざと❓

アレルさん

取扱説明書に書いてある。今日はその理由と、暖機運転は要るのか、の話をする。

清虎丸

オレは暖機なんかしなくても、朝から全開だワン🐾

目次

冬にエンジンが止まらない理由

トヨタのアクア(ハイブリッド車)の取扱説明書には、冬についてこう書いてある。

  • 冬は、エンジンと車の中が暖まるまで、エンジンが自動で止まらない。だから燃料を使う
  • 暖房をかけすぎないと、燃費がよくなる

ハイブリッド車の良さは「止まっている時や、ゆっくり走る時にエンジンを止められる」所。冬はそれが効きにくくなる。夏より燃費が落ちる大きな理由の1つが、これだ。

同じ説明書は「過剰な暖房を避ける」と書いている。我慢しろ、という話ではない。寒い車内で運転するのは危ない。かけすぎない、くらいでいい。(トヨタのプラグインハイブリッド車の説明書には、ハンドルや座席のヒーターを使うのも効果的、とある。付いている車なら)

暖機運転は要るか

答えは、取扱説明書では「要らない」。

アクアの説明書には、エンジンが冷えている時は、エンジンをかけたり止めたりを車が自動でやるので、暖機運転は必要ない、とある。

国(環境省のエコドライブのページ)も、今の乗用車は基本的に暖機運転は要らない、走りながら暖めれば十分、としている。ただし「−20℃程度の極寒冷地など特別な状況」は除く、とも書いている。

止まったままエンジンをかけておくと、10分で130ccくらいの燃料を使う(エアコンを切った場合・同じページ。車の種類を分けない目安)。

走り出しは、急がない。アクアの説明書の「寒冷時の運転」にも、ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走るように、とある。

ハイブリッド車ならではの但し書きもある。同じ説明書には、およそ−30℃以下で走るための電池が冷え切っていると、ハイブリッドシステムが始動できないことがある、気温が上がるのを待つように、とも書いてある。

ただし、窓の雪と氷は別

暖機運転が要らない、というのはエンジンの話だ。

雪国の朝は、窓やミラーが凍っていたり、車に雪が積もっていたりする。これを落とすまでは走れない。アクアの説明書も、ランプ・ミラー・窓ガラス・屋根・タイヤの周りやブレーキに付いた雪や氷は取り除くように、と書いている。前が見えない車で走り出すのは、燃費より先に危ない。

その間エンジンがかかっているのは、暖機のためではなく、見えるようにするための時間。燃費の勘定に入れなくていい(私の見立て)。

ただし、かける前にマフラー(排気の出口)の周りの雪をどける。埋まったままだと、排気ガスが車内に入る。一酸化炭素は、においも色も無い。アクアの説明書も、停めておく時の注意として、雪が降っている時や雪が積もった所ではハイブリッドシステムを作動させたままにしないように、と書いている(まわりの雪で排気ガスがたまり、車内に入るおそれがあるため)。JAFのテストでは、マフラーが雪に埋まった車は、16分で車内の一酸化炭素が危ない濃度に届いた。

雪下ろしの間、車の中に人を残して待たせない。エンジンスターターで先にかける時も、マフラーの周りが先(私の見立て)。

アレルさん

今のうちの車は、暖機はしない。かけてすぐ走る。かける前に足でマフラーのまわりの雪を崩しておいて、雪下ろしと窓の氷取りの間にかかっている分で、結果として温まってる。

ディーゼルの車で、冬の朝にエンジンスターターと雪下ろしでどれくらい燃費が落ちたかは、ハイラックスの記事に書いた(冬の底で8.5km/L)。

短い距離のくり返しが、効いてくる

アクアの説明書には、もう1つ大事なことが書いてある。短い距離の走行をくり返すと、暖機のためにエンジンがかかる回数が増えて、燃費が悪くなる。

冬に燃費が落ちる人は、近所の用事を、1回ずつ車を冷ましながら回っていないか。用事をまとめて1回で回ると、暖まった状態のまま走れる(まとめるのは私の提案。説明書に書いてあるのは「短距離のくり返しは燃費が悪化」まで)。

冬タイヤと、空気圧

アクアの説明書は、タイヤについても書いている。

  • 冬用タイヤは転がる時の抵抗が大きく、乾いた路面では燃費が悪くなる
  • 空気圧が合っていないと、燃費が悪くなる。こまめに点検を

空気圧は、冷えると下がる。日本自動車タイヤ協会(JATMA)の資料(2020年)で、当時の日本自動車ジャーナリスト協会の会長が、気温が低いと空気圧も下がる、と話している。夏に合わせたままの空気圧は、冬には足りなくなっていることがある(私の見立て)。

足りないと、どれくらい落ちるか。

  • 環境省のページ=適正より50kPa足りないと、市街地で2%、郊外で4%くらい燃費が悪くなる
  • JAFのテスト=空気圧をわざと30%・60%減らして比べた。30%減の車は、年に15,000km走り、適正な時の燃費が13km/Lと仮定すると、56L余計に燃料を使う計算になった(2021年のテスト。冷えるだけで30%減るという話ではない)

測る時は、走る前のタイヤが冷えている時に(JATMAの資料も同じことを書いている)。合わせる数字は、運転席のドアの所に貼ってあることが多い(車で場所が違うので取説で見る)。履き替えた日に1回(私の見立て)、その後は月に1回が目安(JAFは「月に一度は空気圧のチェックを」)。

空気圧は、エアゲージが1本あれば、冷えた朝に家の前で測れる。入れるのはスタンドで。

最大500kPa(商品の頁)。測った値で針が止まるので読みやすい。抜く(減圧)ことはできるが、空気を入れる道具ではない。

ジャッキの位置と空気圧の考え方は、タイヤ交換の記事に図でまとめた。

ハイラックスの燃費の記事では「晴れの日など、暖気運転がなければ冬タイヤの方が乗り心地も燃費も良い」と書いた。あれは夏にマッドテレーン(ゴツゴツしたオフロード用)を履いていた車の話。夏タイヤが普通のタイヤなら、説明書のとおり冬タイヤの方が落ちる、と読んでほしい。

冬の燃費のために、できること

  1. 暖機運転はしない(説明書と環境省=要らない。ただし−20℃くらいの極寒冷地は別。窓の雪と氷、マフラーの周りの雪は落としてから)
  2. 暖房はかけすぎない(付いていれば座席やハンドルのヒーターも使う。窓が曇ったら、曇り取りは燃費より先=私の見立て)
  3. 近所の用事は、まとめて1回で回る
  4. 冬タイヤに替えたら、冷えた時に空気圧を測って合わせる
  5. 要らない荷物を積みっぱなしにしない(説明書=重い荷物は燃費が悪化。冬の装備のスコップ等は別)

これは私のまとめ=トヨタの説明書・環境省・JAF・JATMAを並べた物。車種によって、仕組みやボタンの名前は違う。自分の車の取扱説明書の「運転のアドバイス」や「経済的な運転」の所を、一度見てほしい。

あれコレさん

暖機はいらない、暖房はかけすぎない、空気圧は冷えた時に測る、だね〜

アレルさん

そう。それと近所の用事はまとめて回る。冬のハイブリッドは、冷えたままちょこちょこ走ると、燃料を食うんだ。それと、雪の朝はマフラーの周りが先だ。

清虎丸

燃費が良くなったら、そのぶんオレのおやつを増やせワン🐾

出典

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
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〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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