除雪機のシーズン前点検は「燃料・オイル・バッテリー・動く所」の4つ|35年以上前のYSM870Eで毎年見ている所

除雪機のシーズン前点検=燃料・オイル・セル・詰まりの4つ(画像はAI生成)

初雪の朝に「かからない」「進まない」が一番困る。
除雪機のシーズン前に見るのは、燃料・オイル・バッテリー・動く所の4つ。
35年以上前のYSM870Eで、バラさずに見る所をまとめた。

あれコレさん

アレルさん、除雪機出してきたの❓ まだ雪降ってないよ〜🍂

アレルさん

降ってからじゃ遅い。初雪の朝に「かからない」「進まない」が一番困るんだ。

あれコレさん

去年ちゃんと動いてたんでしょ❓

アレルさん

去年動いた機械が、半年寝たあとも動くとは限らない。ヤマハの YSM870(YSM870E)。2013年にヤフオクで中古で拾ってから10年以上、整備はほとんど自分でやってきた。バラす話は別の記事に書いた。今日は「バラさずに、シーズン前に見る所」だ。

清虎丸

オレは雪が降ったらすぐ外に出るワン。早くドア開けろワン🐾

アレルさん

除雪の間は家の中だ。終わったら出してやる。

目次

まず結論:見るのは4つ

  1. 燃料=古いガソリンが残っていないか
  2. オイル=エンジンオイルと、ギヤ側のオイル
  3. バッテリー=電圧と、セルの回り方
  4. 動く所=オーガ・走行クラッチ・シューター・ベルト・クローラ

この4つの骨組みは、ヤマハの除雪機の取扱説明書にある「使用前点検」と点検表を土台にして、電圧とベルトは私が足した。

ただし、YSM870の取扱説明書はヤマハの公開ページに載っていない(古い機種のため)。ここでは同じヤマハのYS870の取扱説明書を参考にした。機種が違うので、量や手順は自分の機体の説明書・パーツリストで確かめてほしい。

点検は必ずエンジンを止めて、キーを抜いてから(ヤマハの取扱説明書でも警告として何度も出てくる)。使った直後はエンジンとマフラーが熱い。冷めてから触る。

1つ目:燃料=去年のガソリンを使わない

YS870の取扱説明書には、次に使うのが3か月以上先になる時は燃料を抜いて保管する、とある。理由は「燃料が変質してエンジンの始動が困難になる場合がある」。

抜く所は、タンクだけではない。燃料コックのカップ、キャブレター、ホースの中まで順番に抜く手順になっている。

あれコレさん

あれ❓ バイクの冬眠の時は「満タンにしてしまう」って言ってなかった❓

アレルさん

よく覚えてたな。あれはホンダがバイク向けに出している案内だ(キャブ車でもタンクは満タン、抜くのはキャブの中だけ)。除雪機は、ヤマハ(YS870)の説明書だと、タンクもキャブもホースも全部抜く。機械ごとに、メーカーの言う方に従え。

春に抜いていなかった時は、古いガソリンを抜いて、新しいガソリンを入れる。抜いたガソリンはガソリン用の携行缶へ(灯油のポリ缶は不可)。自分で捨てない(販売店やガソリンスタンドに相談)。

給油はエンジンを止めて、火の気のない所で。口元まで入れない(YS870の説明書=規定量以上給油しない)。

2つ目:オイル=エンジンと、ギヤ側

エンジンオイルは、量と汚れを見る。機体を水平にしてから測る。

YS870の点検表では、エンジンオイルの量は「使用前」に見る項目。交換は初回(20時間目)と、その後はシーズン初めごと(ギヤ側のオイルも同じ)。シーズン前点検は、オイルを替える時でもある。

もう一つ忘れやすいのが、オーガのギヤケース(ウォームケース)のオイルだ。

あれコレさん

前にアレルさんが機械を逆立ちさせて入れてたやつ❓

アレルさん

それだ。YSM870はドレンの位置が悪くて、抜くのも入れるのも寝そべっての作業になる。入れすぎも良くない。うちの機体は、ドレンの口までだ。逆立ちさせる前に、燃料とエンジンオイルを抜いて、燃料コックを閉める。ここは飛ばすな。その時の記録はここにある。

オイルの下に、にじみや垂れが無いかも見る(点検表に「オイル漏れ」がある)。

3つ目:バッテリー=測ってから、かける

YSM870Eは、セル(電気のスターター)でかける機体だ。半年寝ている間に、バッテリーは少しずつ減る。

YS870の説明書の保管の手順では、バッテリーのマイナスの線を外し、3か月に1度は比重を点検する、となっている。

シーズン前は、テスターで電圧を測ってからセルを回す。セルは5秒以上続けて回さない(YS870の説明書=電気を多く使うのでバッテリー上がりの原因になる)。

電圧を測るテスターは、こういうデジタルの物で足りる。うちのは同じAstroAIの別の型だ。

6000カウント・オートレンジ・真の実効値(商品の頁)。バッテリーの電圧は直流(DC)の電圧で測る。

バイクのバッテリー診断の時に分かったのは、「止まっている時の電圧が足りていても、セルを回した瞬間に大きく落ちる電池がある」ということだ。

電池の種類で線が変わるので、電圧の目安は電池に書いてある注意書きに従う(うちの500Xの電池には「12.4V未満は補充電」とあった)。

あれコレさん

弱ってたら❓

アレルさん

補充電だ。俺はパルスの充電器で、除雪機の電池を持ち直させたことがある。

外したマイナスの線を付け直す時は、キーを抜いた状態で。充電は火の気のない風通しのよい所で(充電中は燃えやすいガスが出る)。

4つ目:動く所=エンジンをかける前と後

ここは、エンジンを止めて見る所と、かけて確かめる所に分かれる。

止めて見る所

  • ハンドルのゆるみ・がた
  • シューター(雪を飛ばす筒)=回すレバーが動くか・樹脂の割れや欠けが無いか
  • オーガ(前の雪をかき込む部分)=曲がり・取り付けのゆるみ・中に去年の石や枝が残っていないか
  • クローラ(地面のゴム)の張り
  • ベルト(走行用・オーガ用の2本)=ひび・痩せ
  • 各部の油差し(点検表の「各部の給油脂」)
  • ボルト・ナットのゆるみ

ベルトの交換はこちらに書いた。

清虎丸

オーガの中にオレのボールが入ってたワン❓ 早く出せワン🐾

アレルさん

……入ってたら困るから見るんだ。出すのもキーを抜いて、棒でだ。

かけて確かめる所

エンジンは外でかける。車庫の中でかけるのは、外へ出すための移動の時だけ。その時も扉を開け切って、すぐ外へ出す(YS870の説明書=移動させる以外は屋内で始動しない・排気ガスは有害)。

  • セルが元気に回るか
  • エンジンのかかり方・異音
  • 排気の色(いつもと違わないか)
  • オーガのクラッチを入れて、オーガが回るか・離して止まるか
  • 走行クラッチを入れて、進むか・離して止まるか → 進みが鈍い時は、まずベルト、次にクラッチのディスク

止まるかを確かめるのは、家の前の雪の無い所で、人も物も無い向きで。

オーガやシューターに詰まった物は、エンジンを止めてキーを抜き、オーガとブロアが止まり切ったのを見てから、手ではなく、手袋をして棒で取る。(回っている機械に手を入れない)

この項目は、YS870の説明書の「使用前点検」と点検表を土台に、ベルトとクラッチはうちのYSM870の分を足した(YS870は変速が油圧式=H.S.Tで、走りの仕組みがYSM870と違う)。説明書は、季節前点検と格納点検は販売店に頼む物として書いている。自分でやる所と、店に頼む所は自分で線を引いてほしい。

異常が出たら、どの記事へ

オーガから異音・回りが重い → オーガの分解整備

走りやオーガが滑る・ベルトにひび → ベルト交換

進みが鈍い・レバーが重い → 走行クラッチ

サビが目立つ → 再塗装

セルが弱い・電圧が落ちる → バッテリー診断(バイクの記事だが、切り分けの型は同じ)

まとめ

除雪機のシーズン前点検で見るのは4つ。

  • 燃料=去年のガソリンを使わない
  • オイル=エンジンと、ギヤ側
  • バッテリー=測ってから、かける
  • 動く所=止めて見て、かけて「止まる」まで確かめる

初雪の朝に慌てるかは、前の週末で決まる。

あれコレさん

これで今年も雪が降っても大丈夫だね😊

アレルさん

大丈夫かどうかは、降った朝に分かる。だから先に見るんだ。

清虎丸

早く降らないかなワン🐾❄️

出典

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
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〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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