雪の夜にヘッドライトが暗くなる|LEDは溶けにくいと言われる着雪と、走る前・走っている時にやること

雪が付いたハイラックスのヘッドライト(AIで作った絵)

〜 この記事について 〜
※ハイラックスの取扱説明書(2022年10月〜2023年8月生産車の版)と、ライトメーカー・高速道路会社の公開資料をもとにまとめた記事です。メーカーが言い切っていないことは「よく言われる」「この記事の読み」と書き分けています。

あれコレさん

雪の夜に走ってたら、ライトがどんどん暗くなった気がする〜❓

アレルさん

気のせいじゃないことがある。ライトのレンズに雪が付いて、光をふさいでいるんだ。

あれコレさん

昔の車はそんなことなかった気がするけど❓🤔

アレルさん

そこがLEDの話だ。今日は、走る前と走っている時に何をすればいいかを書くぞ。

清虎丸

ライトが暗いと、散歩の時もこっちが見えにくいワン❓🐾

この記事の答え
  • LEDのライトは、付いた雪が溶けずに残りやすいと言われる
  • 走る前に、前も後ろも全部のランプと、屋根の雪を払う
  • 払うのは柔らかいブラシか手袋をした手で。硬い物でこすらない
  • 走っていて暗くなったら、安全な所に停めて払う
目次

ライトに雪が付くと、何が困るか

ライトメーカーの小糸製作所は、寒冷地では「ランプへの雪や氷の付着が視認性の低下や安全性確保における課題となっています」としている。

雪が付くと、困るのは2つ
  • 前が見えにくくなる
  • 相手(対向車・歩行者・後ろの車)から、こちらが見えにくくなる

後ろも同じだ。テールランプやブレーキランプに雪が付けば、後ろの車から気づかれにくくなる。

なぜLEDで言われるのか

よく言われるのは、LEDのライトは昔の電球(ハロゲン)よりレンズが温まりにくく、付いた雪が解けずに残りやすい、という話だ。

ハロゲンとLEDの雪の残り方の違いの図。ハロゲン(昔の電球)は電球が熱を出し、レンズが温まり、雪が溶けやすい。LEDは熱が少なく、レンズが温まりにくく、雪が溶けずに残りやすい(よく言われる話)。

部品メーカーのデンソーは2020年に、後付けの「ヘッドライトヒーター」を発表している。発表を伝えた記事は、LEDはハロゲンに比べて赤外光の放出が少なく、ランプの表面が温まらないため、付いた雪が溶けずに光がさえぎられる、と書いている。小糸製作所も、ランプの表面を温めて氷雪を溶かす融雪のランプをトラックの後ろのランプで出していて、2025年のジャパンモビリティショーでは薄型の「融雪ヘッドランプ」を世界初出展した。温める仕組みを作るほど、ランプの雪は困りごとになっている、ということだ。

あれコレさん

じゃあ、うちの車のライトはLEDなの❓🤔

アレルさん

まずそこから見分けよう。ダイヤルを探すんだ。

まず、自分の車がどっちかを知る

ハイラックスの取扱説明書は、ヘッドランプを「ハロゲンヘッドランプ装着車」と「LEDヘッドランプ装着車」に分けて書いている(グレードなどで違う)。

見分け方(ハイラックスの取扱説明書)
  • 運転席まわりのスイッチに、光の向きを手で合わせるダイヤル(手動光軸調整ダイヤル)があれば、工場から出た時はハロゲン車。
  • LED車には、このダイヤルの代わりに自動で合わせる仕組み(オートレベリング)が付く。
  • LED車は、ロービームもハイビームもLEDだ。

ただし、電球(バルブ)だけを後からLEDに替えた車は、ダイヤルが付いていてもランプはLEDだ。ダイヤルで分かるのは工場から出た時の状態だけ。替えた覚えがあれば、LED車として読んでほしい(雪が解けにくいという話も同じと考えた方がいい=この記事の読み)。

電球だけをLEDに替えると、光る位置が元の電球と少し違うだけでも、光の向きや広がりがずれることがある。2026年8月1日から、車検のヘッドライトの検査は全部の車でロービームを測る形になった(国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会のお知らせ)。ずれたままだと車検に通らないことがあるので、替えたら整備工場などで光の向きを見てもらうと安心だ。

これは2022年10月〜2023年8月に作られた車の取扱説明書の書き分けだ。2019年6月〜2020年7月に作られた車の版では、LED車でもハイビームは電球だった。年式で違うので、自分の車の取扱説明書で確かめてほしい。

走る前=外のランプの雪を全部払う

ハイラックスの取扱説明書は、寒い時の運転の頁で「外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付いているときは、取り除いてください」としている。

ヘッドライトだけでなく、次の所まで一度に払う。

払うのはライトだけじゃない。前=ヘッドライト・車幅灯・ウインカー。後ろ=テールランプ・ブレーキランプ・ウインカー。屋根=ブレーキの時に前へ滑り落ちて、ガラスをふさぐことがある。
  • 前の車幅灯・ウインカー
  • 後ろのテールランプ・ブレーキランプ・ウインカー
  • 屋根の雪(ブレーキの時に前へ滑り落ちて、ガラスをふさぐことがある)

小糸製作所も、融雪のテールランプの注意として「駐停車中の着氷・着雪については走行前に払い落としてから運転を開始してください」と書いている。温める仕組みのランプでも、停めている間に積もった雪は人が払う、ということだ。

払い方=硬い物でこすらない

ハイラックスの取扱説明書の「ランプの清掃」には、次のように書いてある。

有機溶剤や硬いブラシは使用しない(ランプを損傷させるおそれ)
ランプにワックスがけを行わない(レンズを損傷するおそれ)

だから、この記事では次のように読む。

柔らかいブラシか、手袋をした手で払う

家の車に積んでいるのは、ホーマックで買った伸び縮みするスノーブラシだ(ネットでは売っていない)。Amazonなら、同じ形のこれが近い。

伸ばすと96cm。ヘラが付いているが、ヘラはガラス用=ライトには当てない。

屋根の高い車でもっと長さがほしい、でもしまう時は小さくしたい、という人はこちら。131〜158cmまで伸びて、組み立てと分解が簡単だから、ばらして車の中やトランクにしまえる。

131〜158cm(10段階で伸びる)・ばらして車内やトランクに。ヘラはガラス用=ライトには当てない。

伸び縮みしなくていいから、安くて小さくしまえる方がいい、という人はこちら。ばらすとブラシが約36cm・ヘラが約37cmになって、付いている袋に入る。評価は3,800件を超えている。

組んだ長さ69cm(伸びない)・ばらして収納袋へ。屋根の高い車だと、屋根の真ん中までは届かないことがある。ヘラはガラス用。
スノーブラシの選び方
  • ブラシの毛が柔らかい(ライトのレンズも払える)
  • 柄が伸びる(車高のある車は、屋根の真ん中まで届く長さを)
  • ヘラ(スクレーパー)はガラス用=ライトには当てない

凍って付いた氷を、ガラス用のヘラ(スクレーパー)でガリガリ削らない

清虎丸

ガリガリはダメなのかワン💦 解かしてから払うんだワン🐾

取扱説明書のこの段は、洗う時の注意だ。雪を払う時に当てはめるのは、この記事の読みとして書いている。凍って付いた氷は、削らずに解かしてから払う。取扱説明書は、凍ったドアやワイパーには「ぬるま湯をかけるなどして氷を解かし、すぐに水分を十分にふき取って」としている。ランプにもこのやり方を当てる(熱湯はかけない)のが、この記事の読みだ。

「撥水コーティング」の前に

着雪の対策として、レンズに撥水コーティングを塗る、という話をよく見る。

でも上のとおり、ハイラックスの取扱説明書は「ランプにワックスがけを行わない」としている。塗る物がワックスでなくても、レンズに何かを塗る前に、次の2つを先に見てほしい。

  • 自分の車の取扱説明書の「ランプの清掃」
  • 塗る物の説明書きに「樹脂のレンズ・ヘッドライトに使える」とあるか

これはこの記事の読みで、コーティングが効かない、と言っているわけではない。

解氷スプレーも同じで、ライトに吹く前に、缶の説明書きでヘッドライトに使えるかを見る(取扱説明書は、ランプに有機溶剤を使わないとしている)。

貼る道具もある=防雪フィルムと融雪ヒーター

塗る物のほかに、ライトに貼る道具も出ている。仕組みが違う2つを並べておく。

防雪フィルム=雪を付きにくくする
  • カーメイト「ゼロワイパー ヘッドライト用防雪フィルム」(品番C207・2026年9月30日発売)
  • 表面の細かい突起で水をはじき、走っている時の雪の付着を抑える(メーカーの説明)
  • 電源はいらない。5cm角のひし形を、左右4枚ずつ組み合わせて貼る。ブレーキランプやウインカーにも使える
  • 効き目は約1シーズン。雪の降り方や走り方で効き目は変わる(メーカー)

まず配線のいらない方から試したい人は、こちら。

5cm角のフィルム8枚(左右4枚ずつ)・電源はいらない・効き目は約1シーズン。雪の降り方で効き目は変わる(メーカー)。
融雪ヒーター=付いた雪を溶かす
  • PIAA「ヘッド&テールライト融雪ヒーター」。今売られているのはO型(品番SMH6)とL型(SMH7)で、どちらも12V・24V共用(Amazonの商品ページ・2026年11月3日に確認)
  • 2021年の版の発表では、細い線のヒーターをテープで貼り、外の気温より約60℃高い熱で雪を溶かす
  • 外の気温が5℃以下で自動で入り、5℃より上で切れる(ACCにつないだ場合)
  • 配線がいる(ACCか車幅灯の線につなぐ)。ヒーターの部分は1年に1回の交換を勧めている

配線をしてでも、付いた雪を溶かす方がいい人は、こちら。形の違うL型(SMH7)もある。

O型・12V・24V共用・車検対応・洗車OK(メーカーの表示)。取り付けには配線がいる。
清虎丸

貼っておけば、もう払わなくていいのかワン❓🐾

アレルさん

そうはいかない。フィルムのメーカーも、雪の降り方で効き目は変わると書いている。貼っても、暗くなったら停めて払うのは同じだ。

どちらも、貼る前に見るのは上の撥水と同じだ。自分の車の取扱説明書の「ランプの清掃」と、商品の説明書きで自分の車に使えるか。ヒーターは電気の配線をするので、自信がなければ取り付けは整備工場に頼んだ方がいい(この記事の読み)。

走っている時=暗くなったら停めて払う

雪の夜道で、ライトが暗くなってきたと感じたら、安全な所に停めて払う。コンビニの駐車場や、高速道路ならサービスエリア・パーキングエリアの駐車マスだ。

高速道路の路肩には停めない。NEXCO中日本は「高速道路の路肩や、サービスエリアなどの加速車線・減速車線は道路交通法により駐停車禁止です!追突されるおそれがあり、大変危険です」としている。

着くまでは、取扱説明書の寒い時の運転のとおり「車間距離を十分にとって控えめな速度で」走る。

ヘッドランプクリーナーが付いている車は

ライトに液をかけて流す装置(ヘッドランプクリーナー)が付いている車もある。ハイラックスの取扱説明書では、クリーナー装着車は、ヘッドランプがついている時にウォッシャーのレバーを引くと1回動く、としている(もう一度使う時は、5回続けてレバーを手前に引く)。

ただし、レバーを引くとフロントガラスにもウォッシャー液が出る。取扱説明書は、寒い時は「フロントウインドウガラスが暖まるまでウォッシャー液を使用しないでください」と警告している(液がガラスに凍りついて、前が見えなくなる)。

寒い夜は、まず停めて払う。クリーナーを使うのは、ガラスが暖まってからだ。

冬の車の話は、ほかの記事にも

冬のタイヤ交換と空気圧

冬の塩カルと下回りのサビ

バッテリーが上がった時

まとめ

雪の夜のヘッドライト、やることは4つ。1 走る前に、前も後ろも全部のランプを払う。2 硬い物でこすらない。3 レンズに何か塗る前に、取扱説明書を読む。4 暗くなったら、安全な所に停めて払う。高速道路の路肩には停めない。
  • 走る前に、前も後ろも全部のランプと屋根の雪を払う。
  • ライトは硬い物でこすらない。凍った氷は削らずに解かしてから。
  • レンズに何か塗る前に、取扱説明書の「ランプの清掃」を読む。
  • 走っていて暗くなったら、安全な所に停めて払う。高速の路肩には停めない。
あれコレさん

走る前に全部のランプの雪を払う、こすらない、暗くなったら停める、だね〜❗️

アレルさん

そうだ。後ろのランプも忘れずにな。見えることと、見られること。雪の夜はどっちも大事なんだ。

清虎丸

全部払えたら、ご褒美のおやつだワン🐕

この記事で参照した資料

記事にしなかった作業の途中や、次に何を直しているかは、こちらで出しています。

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この記事を書いた人

ブログを通じて情報を発信し、少しでも参考になったり良かったな、と思える方が増えればいいな、と考えています。
まやかしや一時凌ぎを続けることから離れて、実体験を通じて発信していきます。
一緒にarekore学んでいきましょう。

〜ハイラックスについて〜
※現在は別の車に乗り換えましたが、数年間の実体験をもとに記録しています。(元ある画像でやりくりしています。画像のない場面はイメージ図で表現しています。ご容赦下さい。)

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